逆子の矯正にお灸は大変有効です。

100%とは申しませんが高確率で安全です。


開業してほどなくの頃いろいろ試行錯誤してました。

鍼灸というものは゛方便゛ですので治療師の数だけ

治療法があると言ってよく、まだまだ多く学ぶ事も

あるだろうと。


脈診

と言って両手の脈を診る事で全身の状態を診断する

鍼灸の派があります。

匪石はあまりやりません。

精々心拍数で患者様の落ち着きを診る位です。

その脈診派の高名なT先生は妊婦の脈を診る事で

胎児の男女の別を言い当てるーというワザを

お持ちだそうで、講習会に伺った事があります。

様々な脈の形状を指先で感じ取り判るんだそうですが

かなり敏感なつもりの匪石でも正直区別できません。


実際学ぶには相当数の妊婦さんたちが列なして

既にちゃんとお腹の子たちの男女の別が判っていて

ブラインド・テストのようにして、それを比べて

覚えるしかないでしょう。

実際できるんでしょうか?そんなこと。


講習会後そんな疑問をT先生にぶっちゃけて訊ねました。

すると

「○○(匪石)さん、生まれてくるのは男か女のどっちか、

確立は二分の一です。こんないい博打ないですよw」

と言われるのです。

つまり゛自信をもって゛

「あー、おたくさんの赤ちゃんは男(あるいは女)ですな。」

と言い切ってしまえーということ。

すると半分は当たり半分はハズれる。

「えー、当たった。すごぉーい。」

という患者様はもう信者になり、クチコミで

「あそこのセンセイすごい超能力みたいよー。」

と広めてくれる。

ハズれた場合は淡々と

「あんたは慌てて来院したから脈が乱れてたかな。」

と告げればよし。

さすれば半分の半分は

「きっとたまたまハズれたんだろうー。」

となってつまり3/4は支持者足り得るのです。


鍼灸の世界にありがちな神秘性?も、

プラセボ効果を狙うという゛方便゛にはなり得ますし

ひょっとしたら本当に脈を診てピタリと当てる先生も

どこかにみえるのかもしれませんので

あくまで匪石の見聞としてですが。


検証に堪え得るだけの超能力者には中々出会えません。