ちょっとダークですが^^;



時の呪縛に押し流されて 自分を殺した
愛の呪縛に押し潰されて 我が身を捧げ
邪な濃密の囁き 燈台は灯る従属の誓い
意味も無く残酷な日々は続く 菊燈台

この世に一辺の生きた心地無く
喜びか、悲哀か、魔女の生け贄
あの可憐な乙女は 魔女の様に
私の全てを喰らい尽くす
立つ瀬などある訳は最初から無し
奴隷なのだから
只、一生一命打ち拉がれて
喜劇か、悲劇か、怪奇ロマン
文豪の見た夢 可憐で残酷な乙女
文豪の心を蝕み続ける
拒む事など、到底出来ない
好んで夢見た物語
鎖の満ち引きに情操された哲学を学ぶ
少年の心のまま行き着いた終末の愛
生きたまま灯る、朧げな意識の狭間で
何もかも捧げて彩る主従の契り 菊燈台

世に伝わるエロスよりも其れが最も
絶頂か昇天か、エロスの虜に
あの可憐な乙女は、神話の様に
私を突き上げ弄ぶ
抗える筈も無く
下僕只下人
只、一生一度でも
浮世と夢見る、生涯伝記
著者による体験のまま
著者の願望との現実感
漢達の夢と、大抵叶わない
妖しく艶のある恋絵巻