てつそうです。


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ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。




5月1日

朝起きてからの身体の調子は、良好。

 

昨夜、

一時的に胸に痛みが走ったけど…
起きたら、消失していた。

痛みのない今は、
告知前のボロボロの体で
無理やり仕事していたときよりも、

状態は良い気がしている。


このまま順調に、いければいいけど。

この日は、
癌になってから
会えていなかった親友と連絡をとり、
食事の約束をした。

久しぶりに会う。 

 

それでか、

数日前から、ワクワクドキドキしていた。

本当に久しぶりに会う、親友だった。



天気はぱっとせず、
少し、雨が降っていた。

待ち合わせは、10時半過ぎ。

職場によってはGWの所もあるが、
今日は平日の為、
道はすいていて、ほぼ予定通りに、
待ち合わせ場所についた。

親友は少し早めについて、待っていた。


自分
『久しぶり! 俺より早くついてるやん
よっぽど会いたかったんやな(笑)』

親友

『久しぶりっす。…、って、遅いわ!(笑)

会いたかったすよ(笑)』

久しぶりだ。

親友は、6歳年下で、
職場で出会って、もう10年以上になる。

自分
『ご飯食べるとこ、決めてきた?』

親友
『いきたい店あるんで…鶏、いきましょう!』

今回は、
場所は親友に決めてもらう約束で。
どこ選ぶんやろ?とワクワクしてた。


鶏か!ええなぁ。

自分

『そこへ、行こうか!』


1台に乗り合わせて、鶏屋へ向かう。
車の中で会話しながら。

親友
『すんません、てつそうさん。
ガンには、どう見てもみえへんです(笑)
…マジなんですか!?』

やはりそう来るか(笑)

自分
『誰に会っても、言われるわ。
病院やレットヴィモ飲用のカードを見せて、
やっと信じてくれるレベルなんやて(笑)』

親友にも見せた。

親友
『ほんまや…やっぱりマジなんですね…
てつそうさんは、嘘つけやんの知ってるけど、
これは嘘であってほしかったわ…。』

自分
『でも、嘘みたいにだいぶ回復してきたで。
去年の9月のまま、我慢して働いてたら、
多分、もう会えてなかったちゃうか思う。』

親友
『いつからおかしかったんすか?』

自分

『多分、一緒の職場で働いてた頃からかもな。

身体のどこかはずっとおかしかった。』

親友
『あのメンタルおかしかった時も、
それもあったんとちゃうんすか?』

自分
『調べてないけど、甲状腺の機能低下も
あるから、その頃からかもなあぁ。』

互いに過去を振り返って、
話が進んだ。

そうやな…。

今、こうして
親友と話せてるのも、
ご飯を一緒に食べにこれてるのも、
奇跡なんやな。

もし、無理してたら、
病院を諦めてたら、

今頃は…


きっと、生きてない。

親友
『結構色んなクリニック行ってたやないですか!
何軒の病院いったんですか!
医者も全然見つけれやんやん(笑)』

自分
『そうやろ。精密検査しやんだのが悪いけど、

一番やばいの疑って診察してほしかったわ(笑)』


親友
『てつそうさんは、我慢強いし、
仕事に対して真面目すぎるから、
痛みも我慢して仕事してたん、想像できるわ。』

自分
『痛み止めはだいぶ飲んだでぇ。
家族には、休めやんって仕事に行ってたわ。』

親友
『痛み止めは、麻薬(笑)みたいなもん』

自分
『その痛み止めも効かなくなってきたから、
色々と検査してガンがわかった。』

まだ車の中の
店に向かう道中の会話。

お互いに、
会えてなかった時間を埋めるかのように、
近況を話した。

主に、自分のがんのことやったけど(笑)

20分位車を走らせて、
鳥味噌焼きの人気店に到着した。

癌だとわかってからも、
妻とも何度か訪れた店。

予約はしてなかった。

でも、
後2席は空いてて、入れた。

店員に案内され、
座敷の席に座る。

席について、
親鶏、若鶏、ハラミ、手羽先、セセリ、卵スープ、
白ご飯を各2人前ずつ頼んだ。

食べながらも、
互いの近況を語り合ってく。

自分
『最近休みの日は何してるん。』

親友
『最近は休みの日は、釣りばっかりしてますよ
またいきましょうよ。』

自分
『今度行こう。まあ自宅療養で休ませて
もらっているから、体調よければ
いつでも行けるよ(笑)』

親友
『夏休みくらいに、釣った魚と肉買って
バーベキューでもして、
みんなで集まりましょうか?』

自分
『ええなぁ!昔みたいにやろうか。
ちょっと計画していてよ。』

親友
『了解っす。計画しますわ。』

自分
『また楽しみが増えたわ。…ありがとう。』

また楽しみが増えた。

家族と過ごす時間とは、
また違った、
楽しみの時間。

その計画が今から待ち遠しい。

鶏を焼いて食べながら、
箸も進む。
話も進む。

いつもなら、
タバコを吸う親友が、
今日は、だしもしない。

たぶん、
自分のこと考えてくれてるんやな。

そういう、
さりげない気遣いを
当たり前のように
いつもさらっとしてくれる。


親友

『で、その薬は効いてるんすか?』


自分
『信じられやんくらい、効いてるわ。』

親友
『でも、1錠の値段が高すぎる(笑)
そんな薬あったんですね。』

自分
『自分も最初はびっくりしたで。
高すぎるけど、このおかげで命もっとるわ。
副作用で苦しいこともないし。

この薬で生活できとるから、

ホンマに助かったで。』


親友
『宝くじにあたったみたいなもん(笑)』

自分
『まあ……そうかも……(笑)』

宝くじって(笑)
その発想な!

まぁ、確かに、
あながち、感覚的には間違ってない。

他にもたくさん、
話を共有した。

お互いの工場の話。
仕事の状況の話。
お互いの、家族のこと。
今ハマっていること。

楽しかった!!!

店を出てから、
車を止めていた駐車場まで送ってもらい、
それぞれ予定があったので、
帰宅した。


今日は、妻の誕生日。
自分の誕生日の日に
親友と会うことをすすてくれた、妻。

花を買って、
帰りに予約してあった。
ケーキ屋さんにとりに行ってから、帰った。

物欲のない妻。

『いつも何ほしい?』て聞いても


『うぅーーーん。なんやろな…
服……カバンはあるし…くつ…。うーん。
経験かな。ほしいのは経験。』

って、言われるから、
今年は聞かなかった(笑)

妻の欲しいものは
『一人の時間』

『自分だけの時間』

『経験』


一昨年は、
一人で、明朝から
伊勢神宮へ旅立ってった(笑)

プレゼントしがいあるのか、ないのか。

(ないわ!!(笑))


今年は、もう聞かずに(笑)

花を買った。

初めてかも。
花、買うの。

ケーキは
今、家族でお気に入りの店で。
喜んでくれるだろうか。

自分は、
満たされてる。

妻も、
満たされたらええな。


楽しい時間は短ったけど、
親友との時間は、
時間の距離を感じさせない。

しばらく会ってなくて、
心配はしてくれていただろうけど、
いつもどおり接してくれて、
嬉しかった。


やっぱり彼は、永遠の親友だ。

計画した、夏休みが楽しみだ。