てつそうです。

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ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。



4月10日
昨日の強風+小雨から一転、
今日は穏やかな、春の空。

慣らし保育中のこども園に行った1歳娘を

昼から迎えに行って、家の近くを散歩した。




プレドニンとチラーヂン継続中で、

朝は薬が多い。
朝、夕の、レットヴィモ40mgを1錠ずつ。
1日2回の、40mgの服用でも、
こんなに調子は良くなるもんなんやなぁ。
と、改めてその効果に感謝する。


病気の不調や、痛みの辛さは
メンタルにも大きく響く部分は大きいが、
そのメンタルも今は、
自宅療養で穏やかに過ごせているからか、

心の中も穏やかでいられるている。

それが1番かな、と思う。


薬がしっかり効いてくれていれるので、
自分の病気を忘れてるくらい。


たまに妻に
『自分…肺ガン治療中やんな?』
って、聞くことがある(笑)



『そうやけど…あんま、見えやんねぇ(笑)』


自分
『ステージ4なんですけどね』



『誰に言っても、見てもらえやんね(笑)』


闘病を初めてから
自分に会った人からは、
ホンマにガンなん…?って。
疑われるほど、
見た目にはわかりにくいらしい。


『一見、普通のスポーツマンにしか見えんよ。』
って、
妻にも言われる。


半年前の
苦しんだ姿を見ている妻からしたから、
それだけよくなっている証拠なのだと思う。


もしも…
会社に行きながら通院して、
レットヴィモを飲んでいても…
ここまでよくなっていなかったかもしれない。


僕のことだ。
責任があると思うと、
ついつい無理をしてしまう。


鬱になった時も、
すぐ会社を休むように!と、妻から言われ、
精神科初診日の当日から、休んだっけ。


主治医と、家族と、会社と。
相談して、
自宅療養を選択してよかった。


本当は…休む時に罪悪感もあった。

こんないきなり…いいのか?って。


でも、その時は、
痛みでそれどころじゃなくて、
流れるように休暇に入っていった。


何も言わず、
急に会社を休んだ。
それも、長期で。
その事に、
やっぱりどこかで引っかかっていたけど、


その引っ掛かりも、
会社に行けて、みんなに会えたことで、
緩和できたように思う。


レットヴィモに出会い、
痛みの緩和がされてきて、
気持ちが少し晴れてきてから、
自分の休んでる時間が、
ゆっくりと流れだした。


肺ガンのステージ4。



その経験を、
ブログを書こうと思えたのも、この頃。
書き始めた当初は、
毎日更新!を、目指してスタートしたけど、
体調が良くなったり悪くなったりで
なかなか思ったより続ける事もできなかった。


そう思うと、
最近は、
体調のいい状態が継続している。
ブログを毎日更新しよう、という
目標も、ここ数日は達成できてる。


今も…
ふとすると、自分が、
まさか癌だなんて、思えない瞬間がある。


体の調子もそうだけど、
家の中も、
周りの様子も、
変わらず、
穏やかに流れてるからかもしれない。


特に、家の中。


家族の空気が、

『がんの父を持つ家族』

とは思えない、明るさ(笑)

…面白さ?(笑)


最初は2人で寄り添うように泣いた妻も、

今は普通に、明るい。


妻は言う。
『もしも、てつそうのガンがわかった時、
仕事を入れてる頃やったら、
気が狂ってたかもしれない。』


生まれて間もない子がいる状況を、
不幸に思われる人は、きっと少なくない。


子どもの成長をみられないかもしれない…
子どもが父親の認識をするころ、
自分はもういないかもしれない…。


そんな感覚になると思うし。
実際に、そうだと思う。


でも、うちに限っては
子供が小さくて、妻が育児で休養していたから、
乗り越えられた、と思う。


ぶっちゃけ、
妻が崩れると、家庭の全部崩れる。
家事とかそういう問題じゃなく、
メンタル的な?
家族の精神性的な?
そういうところに響いてくる。


妻は、無駄に明るい。
なんか、笑うと豪快だし。
掃除も豪快だし(雑)


友人に僕の病状を話す時も、
メソメソするどころか、
豪快に笑って、カミングアウトしてきた(笑)


『いや、メソメソして言うたら、
相手のほうが困るやんか。
かと言って、隠す仲でもないし。
そのまま、言うた。』


…とか言ってた(笑)


そんな妻が
『1歳娘が生まれてきてくれたから、

てつそうの告知を乗り越えられたんやよ。』

そう話してくれた。



『休めてたから。
気持ちを整理する時間もあったから、
良かったんやよ。』
って。


『もし、仕事行きながら休めずに、
てつそうのガンの告知を受けてたら、
仕事にならないし、
仕事はいかないと行けないし、
休むこともできないし、
引き継ぎに何ヶ月もかかるし。
その間に、
ガンについて調べる時間も、
家族のために生きたい時間も、
我慢して、
他人のために生きて、

自分が壊れてたかもしれやん。』



そんな話をしてくれた。
そうかも知れない。


『休み』だったから、
僕たち家族は、
この窮地を立て直せたのかもしれない。


家族で考えられる時間を、
目一杯作れたから。

1日、お互いを思い合う時間も、持てたから。



育児休暇をとるために、
妻一人の現場の仕事を、

5人の歯科衛生士で分けて

引き継いでた事を思うと、

急に休みたい!と言って、
休める現場じゃなかったはずだろうから。


『だから、良かったんやよ。
この子(1歳児)の誕生が、
家族の平和を守ってくれたんやよ。』
…そんなふうに話してる。


ガンになったことは、

決して、幸運ではないし、
人生のアクシデントにしては、重圧だ。


でも、
不思議と、
それを乗り越えるための材料は、
揃えてもらえていたような気さえする。


人生は不思議だ。
わからないことだらけやけど、
不思議と導かれてる感じもする。


一寸先は闇、とかって 
ことわざ?があるけど。
それより
一寸先は、光。かもしれやんやん。


あの時こうすればもっと良かったかも!
とか、
思う日々もあったけど、
あの時、こっちを選んだから、
こんなふうに、思えるんやん。
って。


選ばなかったほうが良かった説より、
選んだほうが良いものやった説のほうが、
体にもメンタルにもええ。


実際、
そっちのほうがあたってると思うし。


考えたら、
ガンになってからの『奇跡』のほうが、
スゴいと感じる。
こんな、漫画みたいなストーリー。
どこかひとつのピースでもずれてたら、
崩れてたかもしれない家族の笑顔。
まるで、細い線の上を歩くように、
進んできたように思う。


その時、その時を、
ベストで生きていく。
その時の、ベストで。
調子の良い日が続く今は、
できるだけ、毎日の更新をしていきたいと思う。


これからも、
読んで頂いている皆さんが、
少しでも治療の参考になり、
その生活の、考え方の、参考になりますように。


その中でも面白い話や
過去の話を書きながら、
僕という、人間が、
感じ、生きているという日々の記録に、
ブログを続けていけたらと思っています。