てつそうです。

いつも、
いいね、やフォローを
ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。
 



久しぶりに会社へ行った。

診断書や、傷病手当など
書類を提出するために。


これまでは、
妻が毎月行ってくれてた。

事務や上司とやり取りして、
書類や事務手続きをしてくれた。


ここ最近は、

調子も安定してきてるから、
(車も安定して運転できてるし)
自分で届けに行くと、


自分で行くことにした。



長く、行っていなかった会社。


なんか……緊張する。


思えば、秋から休んで、

それは突然で。


ずっと、妻越しのやり取りで。


自分自身が、
会社と接する機会から避けてきた。



どこかで決心して、

会社の上司に連絡して、
時間のアポを取る。


会社は…どんな様子やろうか?
自分の代わりは、誰かがしてるんやろうか?
みんなは…どうしてるやろか?



休んですでに何日か経つんやから、

会社を回すために、
必死なのはわかっとる。
自分がこれだけ休んで、
戻る場所も…
あるかないか?

…病気が病気やし、
やめてくと思われてるかもしれやん。




なんか、緊張するなぁ…



メールでアポをとる。


自分
『ご無沙汰しております、
てつそうです。本日、書類を渡しに、
午後から伺わさせてもらいますが、
何時頃だとご都合よろしいでしょうか?』


上司
『午後からなら、何時でも大丈夫なので、
会社に着いたら電話して下さい。』


と返信がきたので、
午後から会社に向かった。

会社は自宅から車で15 分くらい。


会社に着いてから電話をいれる。


上司
『てつそうくん!』

『久しぶりやね!…思ったより元気そうで…!』


自分
『ご無沙汰してます。』


…なんか、久しぶりのやり取り。

嬉しくて、ちょっと緊張した。


『時間ええやろか?
立ち話も何やで、部屋で話そうか』

そのまま、
面談室へ案内してもらった。


去年の9月に、
胸の激痛があってから、
病院の精密検査が始まり、
会社には一回も顔を出していない。

電話も…してなかった。


ガンだとわかって、
会社を休むと伝えたくれたのも、
すべての書類のやり取りも、
休む手続きも、
上司とのやり取りも、

全部、 
妻が代わりにしてくれたからだ。


だから、
上司とのやり取りも…ホンマに久しぶり。


久しぶりの会社。
職場のメンバーに会えるかもしれん。

そんな喜びと、
緊張が、入り混じっていた。


面談室にいくと、
他の上司もいて、
声をかけてくれた。

『久しぶりやなぁ〜』

自分
『お久しぶりです。
ご心配かけてすいません。』


上司
『顔色いいなあ。
奥さんから病名聞いた時は、
びっくりして言葉にならんかったわ。』

『病気のこと、色々調べたわ。そやけど……』

『肺がんを検索しても
いい事なんか書いてかいやんか。
余計に、心配で…
……痛みはないの?』


自分
『仕事を休みはじめる時
あの痛みが10としたらや、今は3…くらいですね。
だいぶ、落ち着いてきました。

車の運転がまともに出来るように
なったのもつい最近で…やっと来れました。』


上司
『よかったなあ
その薬は、効いてるの?』


自分
『そうですね、今は
かなり薬が効いてると思います。
肝臓の数値が悪いと飲めなくなるのが、
難点なんですけどね。
でも、この薬のおかげでここまで
回復できました。』


上司
『そうかぁ…!
いや~よかったよ、ほんまに。
会社の人には、
てつそう君の病気が何の病名かは、
伝えてあるんや』

そう言って安堵の表情を見せてくれてた。


『もうちょっと時間あるか?』

そう言われた。


自分
『あ、はい!ありますよ。』

そう聞くと、
上司は電話をして、
他の上司や、
自分の所属している職場のメンバーを

仕事中にも関わらず
呼んでくれた。


会った瞬間は、
本当に久しぶりだったので、

涙が出そうになった。

色々と話をしていると、
会社の人たちが
自分を必要としてくれている事が、
充分伝わってきた。

それが、
本当に嬉しかった。



『てつそうさんが復帰してきたら、
みんなで美味しい物を食べに行きましょう!』


自分
『ありがとうございます。
楽しみにしています。
これからは、体調が悪くなければ、
自分で書類は持って来ますので、
また会った時は、声かけますね。』


短い時間だったけど、
会社に行けてよかった。


久しぶりに、
みんなに会えてよかった。



ちゃんと、
自分には戻れる場所がある。

受け入れてくれている居場所がある。


自分が元気になって戻ることを、

待ってくれている人達がいる。


その事が、
こんなにも、
胸を熱くするほど、嬉しかった。