てつそうです。

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こちらは、
肺がんステージ4と
診断されてからの治療と自分の生活、
その心の変化を
日記として書いています。
 



3月22日
この日は、
長女が、こども園の卒園式。


肺癌のステージ4b診断されてから
まずは、ここまでこれた。


もしも、
レッドヴィモの適合がなかったら。

自分は、
今日のこの日を
生きて、迎えられていただろうか?


そんなことを、ふっと思った。


肺癌を医師から宣告された時、

すでに強い痛みが体中に出てた。

昼間も倦怠感で起き上がる事もできず、
常に横たえて過ごしたし、

夜は痛みで眠れず、
唸りながら朝まで過ごした。


車の運転どころか、
車の振動にすら耐えられなくなってた。


10月だった。


レッドヴィモの適合が
僕の命を支えてくれた。


それがなければ、
今日のこの日。

娘の卒園式の晴れの姿を
見れなかったかもしれない。


そう思うと、
余計に、
胸に込め上げるものがあった。


自分の人生と、自分の命。
それは、
自分で選びたい。


今は、
癌でも様々な治療法があるので、
たくさん調べて
その中で一番自分にあった治療法を
選択しようと覚悟をしていた。


そんな中で、
RET融合遺伝子に適合して、
今そのレットヴィモで治療をしている。


この薬に出会えてなかったら、
ここまで…これやんだやろなぁ。



長女もいよいよ、卒園。
長男の時を、思い出すなぁ〜。


長女も、
何かとこだわりの強い子だが、
絵を描く事がとにかく好きで、
時間があれば、絵を描いている。



ノート何冊分、描いたやろ?
何冊も使い終わった自由帳をもってた。
今は、ポケモンが好きで図鑑をもっているので、
長女の中での世界観があるのだろう。



将来の夢は、

『絵描きさんになる。』だ。


そんな長女の卒園式。

スカートが嫌いな長女は、
ボーイッシュなスーツ姿に着替え、
園に向かった。


妻と、僕。
長女と、1歳児娘。


……1歳児娘!!


9時までにこども園に登園。
1歳娘も連れて行くので、
朝の準備は戦場である。


長男が小学校へ行ったあと、

妻と交代で準備して、
なんとか時間通りに、こども園に向かった。


保護者の席は二手に分かれていて、
参列席になってる保護者席と、
後ろの方に別席があった。


ビデオチャンスは保護者席。

いつもビデオは、
妻が持ったほうが上手に撮れてたから、
今日も妻に任せた。

だから、
自分が1歳娘を抱っこ紐で抱いて、
妻がビデオカメラで撮影。

そういう担当にした。


いつも
子どもの行事を自分が撮ると
感動で泣けてくるため、

手がブレブレになり

画像もブレブレ(笑)

毎度そんなだから、
録画を見る時、
すごく見にくくて、………、うあ〜!!!ってなる(笑)


それをみた時、
これはもう、
妻担当に任せよう!ってなったわけだ。


そういうことで
それぞれ、保護者席についた。


卒園式がはじまる少し前から、
1歳娘が
眠たいのかグズりはじめてた。

けど、
ゆらゆらしてたら、
卒園式が始まり10分ごろ、
ようやく目がとじて、寝てくれた。

しばらくして、
会場に入室しようとして
ドアを開けた瞬間、

目が開いた。

周りは、
知らない人ばかり。

で、また泣き始めた。


やっぱり退出か。



また、
一旦、退出して、
外で歩きながら、落ち着かせる。



おっ…ちょっといいかな…?
と、

思って入ったら、


あぁーーーっ!って泣き始める。



即、出る。




………入る。

うあーー



即、出る。




……なんだこれ?(笑)
何のコント?(笑)




途中何度か、
保育士さんが声をかけてくれた。


自分の病状を知っていてくれているから
…と、
妻からもLINEが入った。


ありがとう!

うん、でも、

余裕ないわ(笑)

その時には外に出ても、泣き止まず。


結構、ギャン泣き!!



『 卒園式 スーツ姿に 抱っこ紐 』


…五七五。季語なし。

あ、卒園式が季語?



アホなこと考えながら、
ぎゃん泣きの娘を抱いて、

春の青空の下を
スーツ姿で、ウ〜ロ、ウ〜ロ。



妻からLINEがいっぱいきていたが、
読む余裕も無く、
あやしてたら、

妻が心配して会場から出てきた。

自分と交代すると言って代わってくれた。



ありがとう。

代わりに、会場に入った、

ちょうど、
修了証の授与式が終わって、
園長先生のはなしのところだった。


修了証書を貰う所は見れなかったけど、


かわいい園児たちが、
いっぱい練習したであろう
お別れの言葉を
みんなで言い合うところや、


最後に
園児たちの歌は聴けた。


撮影も、出来た。


周り親たちのすすり泣きが聞こえる。

つられて、自分も涙が出てきた。


やっぱり

子供の成長を見れることが
何よりも自分にとって

薬になるよ。


かわいい娘の、

口を開けて
懸命に歌う姿が、

愛らしくて、
余計に涙ぐんだ。





卒園式が終わり、
先生とのお別れの会も終わり、
仲のよかった友達と写真撮影して、


最後のこども園が終了した。



4月からは、
小学生になると同時に、
1歳娘がこども園入園する事になる。



妻も、
仕事復帰がはじまる。


僕は
3人の子供達の成長を

なるべく長く近くで見ていたい。



それを目標に、
完治(ゴール)を目指して

治療をしていくと

あらためて決意が固まった。


主治医の判断と
会社と相談して、
5月31日まで一旦休職にしてもらっている。

それ以降はまた相談して決めていく予定である。