てつそうです。

いつも、
いいね、やフォローを
ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。



2月12日〜13日

蘇りの地、熊野へ。
家族旅行に行ってきました。


3人の子どもたちを連れて、
行けるところは限られてくるけど、
それでも
家族の思い出を作れる大切な時間。



今回の旅では、妻は
鬼ヶ城を子供たちに見せたい、と言っていた。

あの海と岩の
『地球』まるだしな風景を、
子どもたちに見てもらいたいと。


旅行はいつも、子どもたちの『経験』も兼ねる。
たくさんのことを、
見て、知って、経験することを、
僕たち親は望んでる。


1日目は、
鬼ヶ城へ行って、
熊野灘と、花の窟、
熊野本宮大社、大斎原
橋杭岩。
海の公園。

2日目は、
那智の瀧

その予定で。

改めて文字に起こすと
神社関係ばっかやな(笑)



朝、用意していた荷物を積み込み、

いざ!出発〜!

8:00には、鬼ヶ城についてた。

朝日を移した水面がキラキラと
すごくきれいだった。

対象的に、
覗き込むと、ゾ〜っとするような崖が続く。

自分も、鬼ヶ城は初めて。


自分の子ども時代には
こんなふうに
旅行連れてきてもらったことはなかったから。

…旅行に行くと、時々、
幼少期の虚しさがチクリとする。

でも、今できてるから。
今、家族旅行に来れてるから、それでいい。


鬼ヶ城は、
開放的ですごく気持ちよかった。
岩の洞窟や隆起がすごくて、
圧巻だった。
子どもたちも
初めて見る衝撃的な景色に、
すごく喜んでた。


こういう時間が、やっぱり嬉しい。


海は海でも
熊野灘の海は荒々しい。
風が強いイメージやったから、
寒いか?と思ったけど、
思ったより暖かくて、よかった。


遠くまで続く海辺が気持ちよくて、
そこから朝日を眺めた。

昔は、この海の向こうは
『あの世』に続いていると考えられていた
そう聞いた。

山側には、
花の窟の御神体が見えてた。


それを見て、
古事記のこと、ちらっと妻が話してた。

子どもたちには
妻が、日本の神話を読み聞かせしてる。
他の物語と同じように、
古事記や日本書紀など。

日本の歴史を知識として伝えてた。

妻もむかし、
親から日本神話を読み聞かせで聞いてたらしい。
義母の母校が
伊勢の皇學館だからかな。
神道が身近なのかもしれない。


その後行った
花の窟も、大斎原も、
初めて訪れた場所だった。

熊野本宮大社は……登れなかった(笑)
階段がきつくて、
1歳児を抱えた妻も登れず、
大斎原だけ、行ってみた。

鳥居が大きくて圧巻やった!


三輪さんの鳥居より、でかい!

ホンマに大きい。
どうやって作ったんやろぅ??



参道を抜けると少し広い空間と、
熊野川の水辺があった。

『蘇りの地、熊野』
その言葉が、頭に浮かんだ。

自分もここから、蘇る。
もう一度、蘇って、生きていく。

そんな気持ちになった。

初めての大斎原。
天気がよかったこともあり、
すごく気持ちよく過ごせた。


神社仏閣は妻が好きで、
結婚するまで全く興味なかったけど、
一緒に行くことが増えて、
気持ちの良いところは好きだし、
自分も自然と足が向くようになった。


熊野はとにかく車移動が多い。
体調の悪いときだと来れなかったなぁ。



海辺を走りたい!という
妻の希望に沿って、
海の近くのルートを走っていった。
子どもたちに海を見せたいと言って。


『ほらほら、前見た近くの海と全然ちがうやろ?』
って、
解説しながら走ってた。

長男は、
橋杭岩のところで、大はしゃぎ。
昔は『生き物博士になる!』と
将来の夢を語っていたくらい、
生き物が好きで、
橋杭岩の水面には、
生みの小さな生物がわんさか。



声をかけなければ
まだ2時間でも平気でいそうやった。



本当はこのあとも海の水族館行って、
島を見学に〜とか、
言うてたんやけど、

息子の橋杭岩の生き物観察が
楽しそうで中断するより
こっちのほうがリアルな自然でええかもしれやん、と、
行き先を変更して、
橋杭岩で時間をとって、
そのまま宿泊先へ向かうことにした。

6歳娘は、何故か一番宿泊地を楽しみにしてた(笑)
泊まるの?
泊まるの?
今日は泊まるの?
って、
一日それしか言わんのか?てくらい、
ずっと同じ質問をするほど、
気になってたらしい(笑)

まぁ、そういうこともあり、
予定変更で、ホテルへ向かった。


ホテルに到着しですぐ、
自分は横になった。

なんだかんだ日常生活に支障はないといえど、
旅行となると、
また違う体力を使うのか、
夕方にはぐったりやった。

しばらく寝てると、
もう夕食の時間やった。
その間の手配も子どもたちのことも、
全部、妻がしてくれてた。

大変やったかなぁ、と思いつつ
妻を見ると、
ちゃっかり持ってきた本を読んでた(笑)

ほんまちゃっかりしとるわ(笑)

妻の自分時間確保の技は、
3人目なるベテラン感あるわ〜(笑)

自分が横で疲れて寝てて
心配してウロウロとかもない(笑)

心配はしてほしいけど、
心配されすぎると、
不安になったり、逆に辛くなる。

複雑やよな、この病特有の気持ち。


夕食は、
添加物とか気にせずに楽しむと決めてた。
こういう時は、食欲最優先!

自分にとって旅行の『一番』は、
この食事!
部屋でも、温泉でも、観光でもなく、
自分は、その土地の美味いもんが、
一番の楽しみ!

お腹いっぱい食べて、
息子と温泉に行き、

早くに寝た。

それが、なんでか腹痛がしてきて、
うーうー言うてた。

食あたり?
食べ過ぎ?
疲れ?
寒さ?
水が合わないのか?


さすがに妻もちょっと心配してくれてた。

とりあえず、寝て治そう。


後のことはまかせて、
寝ることにした。