てつそうです。

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ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。





10月30日

体の至る所の痛みは無くなり、
咳も全く出ない。

充分説明されてきた副作用も、無い。

身体が…
痛みがない。
きしみがない。

痛みがない身体は、何年ぶりだろう?

身体が楽だと、
精神的にも、かなり楽だ。


レットヴィモ…すごい。


肺がんステージ4bで、
転移も多発してるけど…。
もしかしたら…

これはやれる…!
そう、思えた。

それくらい、
痛みのない体を取り戻せたことは、
感動だった。


分子標的薬レットヴィモは、
がんの発生や増殖などにかかわる
特定の分子(たんぱく質)をみつけ出し、
その分子の働きを標的としてとらえ、
抑えることでがんを治療する薬。

決して、痛みをやわらげるわけでもない。

でも、確実に、痛みはなくなってきてる…!

あんなに苦しめられた痛みが、
今は、ほとんど感じない。


眠れないほどの壮絶な苦しみ。
いつ明けるのかもわからない、不安。

レットヴィモはその『負』を払ってくれた。

適合できたことに、

心底、感謝した。





ルーティン通りの入院生活も、
かなり慣れてきた。

病院食も慣れてきて、
すごく美味しく感じていた(笑)


診察時に先生に伝えた。

自分
『11月5日は、長男の9歳の誕生日なので、
出来ればそれまでに退院したいのですが。
大丈夫そうですか?』

主治医
『今の所、副作用も無いので、
11月3日に退院しましょう。
ただし、副作用が出たら外泊という形なり、
入院を延長しますが…よろしいですか?』

自分
『はい、わかりました。』


子供達の事は、
みんな大事だが、

その中でも1番最初に、
生まれてきてくれた長男は、
やっぱり特別な存在である。


毎年家族全員で祝ってきたから、
一緒にいたかった。

…よかった!


瀧原宮参拝でスタートを切り、
中間あたりまで来ただろうか、
ゴールまで振り返る必要はない。

進んでいくだけ。



11月2日
入院生活最後の血液検査があった。

副作用が無ければ、明日に退院が決まる。
薬の効果は、順調に出ていた。

午後から、
妻が長女と0歳娘を連れて、
病院にきてくれた。

長女の顔を見るのは、10日ぶりだった。

妻と0歳娘とも5日ぶりだ。

家族で風邪に感染して、
病院に来るのを控えていた。
元気になって安心した。

長女を抱きしめた。
少しだけ話をした。

自分
『副作用ないから、明日退院出来るよ。』

『よかった!明日の午前中に迎えに来るわ。』

自分
『朝食食べて、準備出来たらLINEするわ。』

『わかった!』

そう言って帰っていった。

後は、長男だけ顔を見れていない。

自分の病気を伝えた時、長男は理解し泣いていた。

自分の元気な姿を見せられる。

明日が楽しみだ。


2週間ほぼワンオペで
乗り越えてくれた妻、ありがとう。 

自分の体も疲れているのに、
病院にくる度に、
体の痛みが無くなって、
咳が出ないということを、
自分の事の様に喜んでくれた。

やっぱり妻と結婚してよかった。 

もうこれ以上
悲しませ、泣かせるわけには、
いかない。
次に泣く時は、
肺がんを完治させてから、
家族で泣きたい。

がんになって、
止まらない咳も、
痛みの収まらない体も、

ずっとこんなに苦しい思いを
しないといけないのか?と思っていた

そんな自分の体が

嘘のように回復していった。




レットヴィモの存在は、
あまり世には知られてない。

自分も妻が見つけるまでは、知らなかった。
そんな治療の存在があるなんて。


まだ、病院からすすめてもらえる治療でもなく、
自分達でみつけ、
治療に取り入れてほしいと言わないと、
なかなか導入はない…。

なぜだかは分からない。
適合がまだ少ないからかもしれない。

でも、たとえ、適合しなくても、
試す価値はある。

自分の命の為に。
自分を愛してくれる、家族と過ごし続けるために。


自分は、選んでよかった。

本当に。

本当に、良かったと。

心から思うから。

こうして、誰かの目に留まりますように、
救われる人がいますように、と、

そんな願いで、
ブログを始めた。


『知る』ということは、
とても、大切な財産だと思うから。