てつそうです。

いつも、
いいね、やフォローを
ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。





この日から、
入院生活を特別な時間にする為に、
ルーティンを決めた。


朝は、眠れなくても6時に起床して、
1階へ降りて、
ブラックコーヒーを買って、
7階ヘ戻る。


7階の談話室から、
日の出を見ながら、
1時間位かけてコーヒーを飲む。


部屋に戻り、

朝食後は、
音楽を聞きながら、
昼食までゆっくりと闘病日記を書く。


昼食後は、
13時半から面会可能になり、
妻が来てくれるので
談話室で、2時間ほど会話する。


帰った後は、体を動かす為に、
階段で1階ヘ降りて、
コンビニでおやつを買う。
なるべく添加物入ってないやつ!
(探せばなんとか見つかる)


また、
階段でゆっくりと7階ヘ戻る。


シャワーの時間になると浴びに行き、
さっぱりする。


夕食後は、
Netflixを見ながら、
好きなアニメや映画を見る。


21時消灯、寝る。


この、
リズムを変えないように、
生活していこうと決めた。




10月28日 

髄液検査の
腰の痛みもだいぶ良くなった。

背中、肋骨、胸、首
痛みも無くなってきた。

咳は出ない。



……嘘やろ。
不思議な感覚。


あれだけ痛みと咳で苦しんで、
痛みどめや、咳止めの
薬を飲み続けていたのに、


レットヴィモ、凄い。




この日は土曜日で、
病院の診察がないし、
週末だけ自宅に帰る人もいて、
病棟は静かである。


同じ病室にいる
鰻屋の大将もいない。

いつもボヤいてて、
突然ふらっといなくなって、
看護師さんによく探されてた。

いないと
…なんか淋しい(笑)



午後の面会になり
妻の妹がお見舞いに来てくれた。

看護師をしている、妻の妹。
姉妹で医療系だ。

妻から電話があり、
義妹が来てくれる事になって、
談話室ヘ向かう。


自分の家族は、
入院初日にダウンした長女の風邪が、
みんなに感染して、
しばらく来れなくなったらしい。

妻も。ダウン。

『代わりに妹がいくよ〜』

そう、電話があった。


義妹と会うのは久々だ。

妻とどこか似てるけど 
全然、性格違って面白い子だった。

久しぶりだなぁ〜。
元気かな。


妻からは事前に、
『妹は、あなたの病名聞いて、憔悴している』
と聞いていた。


妻の家族は、
いつも、自分のことのように心配してれる。


7階のエレベーターの前で待ってたら、

後ろの階段のドアが開いた。

義妹きた!

……まって!?

まって、まって!

確か、妻がペットボトル2リットルの水、
2本、預けたって言ってなかったか??

階段で来たぞ?

……あ、預けるのやめたのか?



いや、持ってるわ(笑)

2リットル✕2本、持ってるわ(笑)

4リットル持って、
7階まで階段で来たのかー(笑)www


妻も変わり者だが、

義妹もなかなかの変わり者だ(笑)





会ってみると、
やつれているように見えたが…
いつも痩せているから、分からない(笑)


義妹
『思ってた以上に顔色いい!』

自分
『そうやろ?もっと病んでると思った?』

義妹
『思った。…飲んでる薬、凄いなぁ』

自分
『咳も体の痛みも無くなって、ものすごく楽やわ』

義妹
『大丈夫やよ!。てつそうさんなら絶対治る!』
って、

1時間ほど会話して、
帰っていった。


ほとんど30分くらい、
義妹の話だったけど(笑)

励ましにきたん?
はけ口にきたん?

…やっぱ、あの子、面白いわ(笑)


妻とは、
全然違うタイプだけど、
また違った形で元気(面白さ)をくれる。

それに、
現役看護師が言ってくれた事が、
すごく嬉しかった。
(でも注射してる姿は全く想像できない(笑))




10月29日   日曜日

この日の午後は、
母が、見舞いにきてくれた。


久しぶりに会った。

『あんたの病気ばかり考えてるわ…
……いつから体の調子悪かったん?』

自分
『調子はずっと悪かったんやけど、
無理して仕事してた』


母が
『そうか……』


妻は、
自分が母と会う前(ちょうど昨夜)に、
幼少期の事を、電話で話したそうだ。

前晩、
母から妻に電話が入り、
そのタイミングのときに、

『どうか、
てつそうさんのお見舞いに行ってあげてほしい。
私では、逆立ちしたって、
てつそうのさんの母親にはなれないんです』

…と、話してくれたそうだ。




その事も、
自分の中でモヤモヤしていた事も、
色々と話しが出来た。

『あんたを1人にしたつもりはない。
いつもあなたの事を考えてた。
おばあちゃんが世話をしたがって、
お父さんも帰ってこやんから、
助けてもらってたんや』


自分
『それは、分かってたけど……
すごく辛かったんやわ』

『ごめんなぁ…悪かった…』


自分
『話せてよかった。
ずーーーっと蓋してた胸のつっかえがとれたわ』

『そういえば…
2人で話すのは、久しぶりやなぁ』


『ほんまやなぁ…何年ぶりやろか…
てつそうと話せてよかったわ』


1時間位、会話をして帰っていった。


母と2人で話す時間なんて
無かったし、作ってこなかった。


この病気になって出来た。


おとなになって、
『子供の時、辛かった』なんて、
恥ずかしいから、言えない、って、思うことも、

病気の力を借りたから、言えた事かもしれない。


すごく気持ちが晴れてた。

恥ずかしいとか、
大人だから、とか、


そんなことより、
自分の人生なんだと思って、
自分の気持にまっすぐに向き合ったとき、


こんなふうに素直に、
伝えたかったことを伝えられる機会は
本当に貴重だった。



伝えたいことを、
伝えることができた、

という経験は、

確実に、僕のこれからの人生に

良い影響をもたらしてくれるだろう。

そう、思えた。