てつそうです。

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ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4と診断された
自分の生活と、
その心の変化を
日記として書いています。



10月24日
ほとんど眠れず朝になった。

病室の電気がついた頃、
看護師さんが検温しに来た。

看護師
『てつそうさん、おはようございます。
朝の検温と酸素濃度図りますね~。
夜は、眠れましたか?』


自分
『おはようございます。
いや〜…あんまり眠れなかったです。』


看護師
『身体の痛みや、咳はどうでしたか?』

自分
『身体の痛みは〜……、』


そう思って、身体に意識を向けた。



…そういえば………

痛みが楽になってる…!?


咳も、
昨夜、あんまり出てなくないか??

寝てないのに、
咳き込んだ感じが少ない!



自分
『あの…、痛み、なんか減ってる気がします。
咳も、少なかったです。』


看護師
『薬が効いているのかも知れませんね。
よかったです!あんまり寝れないなら、
言って下さい。対応しますから』

自分
『咳止めと痛み止めの薬は、
出なかったら飲まなくてもいいですか?』

看護師
『先生に確認しておきますね』


そう言って別の患者さんのもとへと向かった。


…そういえば減ってる。



昨夜もあんまり、咳き込んでない…よな?

起きてたけど、
苦しい記憶がない。


痛みも…減ってる。
痛いけど、

まだあるけど、

なんていうか…
肋骨と、背中の、
常にあったズキズキした痛みが、
酷くない。

上半身をねじると、
脇腹や、胸に激痛が走ってたけど、
気にならない程度しかない。


癌と診断されて、
増していた痛み。
それが、薄くなってるのには、驚いた。

痛み止めすら、効かなかったのに…!





しばらくすると、
朝食のワゴンがやってきた。


きた…


入院中の気がかりのひとつ。

食事。


入院食は苦手だ。
美味しいとおもえなくて。

今回の入院でも、
この、食事が、最大のネックだった。


自分は、
牛乳が小さい時から飲めない

飲むと下痢になる為に、
ヨーグルトに変えてもらっていた。

病院食はなれないが、
ふりかけと味噌汁の素を準備していたので、
何とか食べれた。

これが後2週間は続くのか…と思ったけど、

そのうちに慣れてきて、
何とかなるだろう。と、
思えてきた。

なんだかんだ、
毎回完食できていた。


朝食を終えて、
レットヴィモを2錠飲んで、


しばらくしたら、
看護師さんが来た。

看護師
『てつそうさん、
レットヴィモ以外の薬は、
自分で調整して下さい。
痛みや咳は出なかったら、
飲まなくても大丈夫です。』

先生に聞いてくれたみたいだ。


自分
『ありがとうございます。そうします!』

今まで、
痛み止めや咳止めを飲んできたが、
ほとんど効いてると思えなかった。

飲んでいても、
咳は出る、痛みは強い、
が、
ずっと続いていたので、

レットヴィモが効いているんだ!
と、自分に言い聞かせた。


自分
『昼食から飲まないようにしてみます』

痛み止めをやめてみよう。

…手放せなかった咳止めも。

看護師
『また結果報告をお願いします。
それと、今日は午前中に歯科検査と
午後から髄液検査がありますので
時間になったら伺いますね』

そう言われた。

検査づくしは、入院しても同じやなぁ。



骨にもいくつか、癌転移があった。
脊髄にも…。


だから、
脊髄が癌によって骨折すれば
下半身不随となってしまう。

だから、
骨折を避けるための
薬が必要なのだそうだ。


骨折しない為の薬を投与(注射)する。

その為に歯のX線を撮影と、
虫歯が無いか診察してもらった。


その薬を始めると、
歯科治療にリスクが出るから、らしい。

骨粗鬆症の薬だ。

実は、妻はこの薬が苦手だ。

歯科衛生士だからか、詳しい。

骨粗鬆症の薬を飲んでると、
歯を抜けないらしい。


それでか、
『この薬か…仕方ないけど…イヤやー』

と、
今もたまにブツブツ言う。

そんなに?


自分は実感ないので
あまりそこは、気にならなかった。


歯科検診では
虫歯が無かったので、

後日、
薬を注射する許可がおりた。


昼食の後、
痛み止めと、咳止めを
飲むのをやめた。


痛みはあるが…

いつもの痛みが10としたら、
今は、5くらいだろうか。


咳は、
今まで1時間に数回だったのが
1回出るくらいだった。

明らかに体の中に変化は出ていた。


あれだけ苦しんでいたのに…。


痛みがない。
…それだけで、心も楽になった。

気持ちも、余裕も、
穏やかさも、
戻ってきた気がした。


13時30分から面会だったので、
妻が0歳娘と一緒にきてくれた。

『体の調子どう?』

自分
『痛み止めと咳止めを飲むのを、
調整していいって言われたから、
朝は飲んだけど、昼食後は飲んでない。
痛みや咳は不思議な事にやわらいでるよ。』

『レットヴィモが凄いのか、
咳は減ったなあ、よかった! 
それが何よりやから』


検査の事や、
薬の効き目など色々と話しして、
長女を保育園に迎えにいった。

入院していても、
家族の存在はこんなに心強い。




その後、

自分は病室に戻り、
髄液採取を待っていた。

すると、
病室ですると言われていたので、
先生と看護師が入ってきた。


まず腰に局所麻酔を打たれて、

先生
『横になり腰をエビのように丸めて下さい。
背骨の間に針を刺して
髄液を採取していきます』


針を刺した瞬間は、
チクッとしたが、
麻酔をしていたので、それほど痛くもなく
5〜10CCほど採取された。


先生
『終わりました。麻酔が効いているので、
1時間ほどベッドで横になっていて下さい。』

自分
『その後、歩いても大丈夫ですか?』

先生
『大丈夫ですけど、痛みはあると思いますよ』

そう言って撤収していった。


1時間ほどで体を動かしてみた。




…思いのほか腰が痛い!!

また痛みやん!

せっかく昼食後から、
痛み止め飲むのをやめたのに…。

背中や胸の痛みやわらいできてたのに、
何してくれてんねん。

独り言(しかも心の中)で愚痴る。



しばらくすると、
担当の先生が病室にはきて、
『痛みどうですか?』

と、聞きに来てくれた。


自分
『想像以上に痛いです』


先生
『5日位は痛みがある時思いますが、
徐々にやわらいでいきますので』

自分
『そうですか…。
痛み止め、また飲んだほうがいいですか?』

先生
『あまり痛みがきついなら飲んで下さい。
手足に痺れが出てきたりしたら、
神経にキズがついてるかもしれませんので、
すぐに言って下さいね』


『はい』
と、普通に答えたが、

簡単に怖い事をサラッと言うな~。

と、心のなかでは思った。



その夕食後、
レットヴィモを飲む前に、
痛み止めをどうするか悩んだ。

…が、
腰が痛いのは、寝るのに苦痛になると思い、
やっぱり痛み止めも飲んでおいた。

胸や背中の痛みはやわらいできてたのに…。

腰に痛みがあるので眠れない。
痛み止めも効いてない。

体の体勢を色々とかえてみたが、
腰の痛みだけは、何ともしようがなかった。


なんで、また痛み…



しんどかった。


結局、2日目の夜は痛みで眠れず、
朝が近づいてきた。