てつそうです。

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こちらは、
肺がんステージ4の自分が、
ステージ4と診断されるまでの、
生活と、その心の変化を書いています。




10月12日
脳のMRIの日。
MRIで転移をしらべる検査はラストだ。

午前中は家で妻と0歳娘と過ごしていた。
昼食は抜いてきて下さいと言われていたので、

また食べれずだったが、
昨日、焼き肉に行けて満足できたので、
そんなに辛くなかった。



午後からMRI。

MRIは過去に何回か撮影したことはある。

その時は頭を怪我して、
診てもらったっけ。

久しぶりの機械音。
ガー、コンコン、ビー。

そんな機械音を聞きながら、
撮影時間は30分程度で終わっていった。

妻は、このMRIが好きだという。

変わってんなぁ(笑)

内視鏡に比べれば
全く痛みもないが、
撮影中に固定され出る時は、
首が痛みをもってた。


MRIが終われば、
この日で、
体の検査はひと通り終了して、
10月20日の結果を待つ。

次の週にはわかる…。


転移の状態が、いよいよわかる。

自分の体の痛い箇所が複数あるので、
肺以外の箇所に転移していても
おかしくないとは思っていた。

特に、この右鎖骨のしこり…

手で触るとボコボコしてる。

それも、なんとなく、
大きく、増えていってる気もする。

ずっと続いてる首の痛み。
背中の痛み。
胸の痛み。
脇腹の痛み。

じっとしてるだけでも、痛い身体。

この痛みが、
筋肉痛じゃなくて癌だとしたら……



考えたくないけど、
向き合わないといけない現実。


この時の自分には、
不安や恐怖に向き合う心ができてた。

恐怖には支配されない心が。

それは、
たぶん、自分だけの力じゃない。

妻や子供たちの
影響があった。

妻はたくさん調べて教えてくれる。

でも決して、怯えてない。

僕の横で、
もう、戦士の顔をしてるから。

家族の心配とか、
家族への罪悪感とか、

そういうのを感じさせない家族が、
心を楽にさせてくれた。

誰かの心配をせずに、
自分が自分のことを考えられたから。

自分のことに集中できた。


この日を境に、
Googleで肺がんの事を詳しく、
がんとはいったい何なのか?

より深く詳しく調べるようになっていた。

人生の中で、
この病気を経験するなんて、
なかなか出来るものではない。


自分の
体、心、家族と向き合える
貴重な時間をくれたんだと思えた。


このどん底からは、もう沈む事はない。


ゆっくりでいいから、

上に昇って行くしかない。



真正面から、癌と向き合う。


癌に対する、医学的な知識も、

癌と生きていく、メンタル意識も。


妻はサポートしてくれてた。

自分の夫が癌だと、
僕に涙を見せたのは、

ほんの少しの時間で。


もう、前を向いて、
サポートに回ってくれてた。

僕の肺がんと、
一緒に生きていく覚悟を、してくれてた。

肺がんを否定せず、

肺がんの僕、丸ごと、
受け入れて生きていこうと言う姿が、

横でいて、感じれた。

癌は僕だ。

僕はガンだ。

その僕を、
丸ごと、受け入れてくれる。

その妻の、家族の心が、
恐さを少なくしてくれた。


身体中、痛い。
咳は止まらない。
きっと、癌だと思う。

体の中で、
浸潤して、広がってるのかもしれない。



それでも、

心までは、浸潤させない。

意識まで、
癌にもってかれたりしないよ。