てつそうです。

いつも、
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ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4の自分が、
ステージ4と診断されるまでの、
生活と、その心の変化を書いています。

未熟なところも多いかと思いますが、
あたたかく見ていただけましたら、嬉しいです。





10月10日
PETCTの検査の日になった。

生まれて初めてのPETCT検査。


検査内容を調べると、 
放射性薬剤を体内に投与して、
その分析を特殊なカメラでとらえ、
画像化し全身のでどの部位にがんが
転移しているのか、
腫瘍の大きさや場所を特定する検査。

…とあった。

つまり、
ガンの病変が、身体のどこにあるのか?
を、
画像化して調べる検査。


…転移を調べる検査だ。



妻と0歳娘と、

いつもの3人で病院に向かった。

PETCT検査ができる病院は、
また別の地域だった。

8時30分に間に合うように、
S生会総合病院に向かった。

ここは、自分が生まれた病院だった。


到着すると、
まるで、新館のようにきれいな病棟で、
1棟まるまるが、癌専門の病棟になってた。

中はホテルのようにきれいで、
待合の談話室なんかも、
ロビーみたいだ。

エレベーターを上がって、
PETCT検査の受付をした。

受付を済ませると、
問診、身体計測、血圧測定。
と、
10分ほどで済ませて、

『こちらに着替えて、お待ちください』
と、
ガウンみたいな服を渡してもらった。

妻と娘は、受付前のロビーで
待っていてくれた。

奥のロッカーで服を着替え、
呼ばれるまでは、
家族とロビーで待機。

少しすると、看護師さんがきてくれて、

看護師
『検査後の被爆の説明は受けていますか?』

自分
『??…わからないですが… 
造影剤をするのは聞いています』

看護師
『PETCT検査では被ばく量が多いので、
小さいお子様との接触は、
24時間ほど間隔をあけてもらってるのですが…
大丈夫でしたか??』

『えっ……!!(知らんだ)』

自分
『乗って来た車……大丈夫かな?』

妻 
『いや……コンパクトカーなんですけど…』

看護師
『そうですか💦
小さいお車でしたら、
せめて後部座席の斜め側に座っていただいて、
できるだけ間隔をあけていただくほうが
良いかと思います』



医療放射線被ばくの説明をされ、
なるべく接触しないほうがいいと言われた。


接触しないで…と言われても、
娘はまだ0歳で、
母親とはニコイチ状態だ。

そんなに強いの?被ばく量!

知らんだ…。


横を見ると、
妻がウンウン考えていた。


送り迎えの間、0歳娘を預かってもらう…?
今から頼んで、誰おるか…?


考えてみたものの
娘を預けて…というのは難しかったので、

妻は車を入れ替えるため、
一旦、自宅にもどっていった。


この時点で…少し不安になってきた。

不安ながらも、検査は始まっていく。

処置室で、
簡易血糖値測定をして、
PETCT薬剤を注射。

『待機室で60分ほど休んで下さい』

と言われ、
暗めの個室に、案内してもらった。

いざ休めと言われても
緊張と不安で、なかなか休めないな…、
とか、思っていたけど、

色々考えているうちに、
あっという間に時間が過ぎていった(笑)

看護師さんに呼ばれて
PETCT室へ。

頭部から大腿部まで。
20分くらいかけて一回目の撮影がされた。

終了後は回復室に入り、
また60分ほど休んで下さいと言われ、
待機する。

ちょうどお昼前。
朝ご飯抜きだから、お腹も空いてきた。

昼ご飯何食べようと考えようかなぁ。

と考えつつも、
次の日は、胃カメラと、大腸検査だ。

…。
前の夕食から抜いてきてって、
言われてたっけ。

…。

今日もほぼ食べれやん事を思い出した。

検査の後に食べる食事は、
普段の食事よりも美味しく感じるのは、
自分だけだろうか?

本当は検査や病院は苦手な方だ。
だから、
検査終わる→開放→食欲
とかなのかもしれない。


そんな事を考えていたら
あっという間に60分が過ぎて、

2回目のPETCT室へ。

2回目の撮影は15分ほどで終了した。

そうして、午前中で検査は終了した。

良かった。
特に痛い検査でもなかった…ほっ。
(前の内視鏡の恐怖が残ってた)

あとは、 
検査終了後の放射線が
体内に残ってる事だけが心配だった。

着替えを済ませ、
ロビーに行くと、
まだお迎えは来てなくて、少し待ってた。


妻が車を交換して戻ってきてくれて、
少し離れ気味で近寄ってきた。

『大丈夫やった?』

自分
『全然、楽やったで!ほぼ寝とった』

そう言うと、
妻は、ホッとしたような顔をしてた。


車は、僕の車だった。
妻が、僕の車を
あまり運転することはない。

いや、
初めてだったんじゃないかな?

自分
『よくここまで、運転してきたなぁ』
ちょっとびっくりして聞いた。

『うん、まぁ、頑張った(笑)』


初めてだから、
という不安があっても
目的のためには
ためらいもなく越えていく妻は、
やっぱり逞しい。

チャイルドシートに娘を乗せて、

自分は、
車の一番うしろの奥に座った。



家についても、
『家族との接触は3m以上離れたほうがいい』
と言われていたので、

ほぼ家庭内で隔離された。


自分の生まれた病院で
まさか、がんの検査をするとは
思ってもいなかったな。

…これも何かの運命なのか……

そんな事を、
部屋で一人、考えていた。


明日はカメラだ。

消化器の内視鏡カメラ…

あの肺の内視鏡のときのように
過酷な検査じゃないよな??

今の空腹と、
あの日の苦しさを思い出して、
また、緊張してきた。


…お腹すいたなーー。

お昼に少しだけ、
妻の手料理を食べた。


明日の検査明けは、
どこかで美味しいものを食べよう…!
そう思いながら、
一人部屋で過ごした。