てつそうです。

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ありがとうございます。 
とても、励みになります。

こちらは、
肺がんステージ4の自分が、
がんと診断されるまでの、
生活と、その心の変化を書いています。

未熟なところも多いかと思いますが、
あたたかく見ていただけましたら、嬉しいです。





10月9日
妻と0歳娘と3人で、
南伊勢のを河野修一さん宅へ
車で向かった。

Googleナビを設定していたのだが、
途中から全然違う方向に車を進めていて、
大きく道を間違えている事に気がついた。


妻が運転してくれていて、
自分がもう一度Googleナビで検索し直して。

30分遅れて
ようやく河野修一さん宅にたどり着いた。


河野さんに会った瞬間、
なんて穏やか人となんだろう…!
と思った。

その人の周りの空気が、
包むように柔らかくて、
声も、風の様な優しいトーンだった。

この人に会う為にここまでこれたんや。

あまりであったことのないタイプの男性で、
とても印象的だった。

河野さん『どうぞ』


柔らかな笑顔で、
招き入れてくださった。

部屋に入ると、
音楽が流れていて、

いるだけで、安らぐ空間になってた。


向き合わせで椅子に座りながら
色々を話しを聞かせてもらった。

癌の話。
南伊勢の話、
自然と身体の話、
マインドとハートの話、
不調和と病の話、



河野さんとの会話で、
一番印象に残ってる言葉、

それは、

『病気なった身体は自分が治し方を知っている』

という言葉。

その言葉が、

ストン、と。

自分の心に入った。

その通りや。と、
妙に納得できた。


河野さん
『病気なった原因は、
心で思ってる事を無視して
頭で思った事だけで行動してきたことにもよります。
心と頭がバラバラな状態が続いて、
それが病気なって、現れただけなのですよ。』




刺さった。



自分に、刺さった。



その通りだったから。

それは、自分のことや、と。


よく考えてみれば、
自分は
いつも心で思ってる事を優先せず

自分の声を、本音を、
無視し続けて、

頭で思った事を優先してきた。

『正しい』を探して、
『正解』を選んできた

自分の為ではなく、

誰かの為に何かを…
会社の為に何かを…
家族のために何かを…

◯◯でないといけない、と思いこんで、
間違ってはいけない、と信じ込んで、

『正しさ』を第一に、
常に行動してきたな、って。


図星をつかれた気がした。


その通りだった。

自分より、
いつも、
誰かのことを考えてる。

周りの動きを見てる。

常に、

常に。


『自分を愛して、すべてを受け入れるんだよ』

河野さんのその言葉に、

ハッ…とした。


自分のこと…?

自分のことを愛する?

自分を…?

そういえば、自分のことなんて考えたっけ?


思い返せば、

いつも自分は置いてけぼり。



そうか…
そうやな。

自分のこと、

自分で愛せてなかったんかもしれやん…。

自分のこと、
見てこないようにしてきたかもしれやん…。


河野さんの
たくさんの話の中、
印象に残った言葉の数々。

それらは、
まるで自分の事をずっと見てきてくれたような

そんな言葉ばかりだった。

不思議な感覚だった。


誰にも…
妻にも、言えなかった、
自分だけの強がりや、我慢が、

辛抱してきた、数々の事柄が

見透かされたみたいで。


そのうえで、
優しい言葉をいただけたような。

不思議な感覚だった。


最初、どこか、
どうしても身構えてしまっていたけど、

引き込まれるように、
話に耳を傾け、
心を打たれていた。


その話の後、
ベッドに横になり、
短い時間だったがヒーリングをしてもらった。

これが味わったことないほどの
心地よさだった。

足の先から、
身体がじわ〜…っと、温かくなってきて、
ものすごく気持ちがよかった。

温かい空気が、
足先から、流れるように暖かくなる。


自分の身体に
もう一度、
あたたかいエネルギーを注入してもらうかのように。

身体の中を、
柔らかい空気が循環するような感覚。

身体が軽くなって、
ふんわりと浮かんでいくような。

あたたかい海にゆらゆら浮かんでいるような

気持ちの良い時間だった。

ヒーリングが終わり、少し話しをして、
河野修一さん宅を後にした。


帰り道に、
ふと思い出したかのように、
妻に話し始めた。


『十年前に釣りをしていた頃は、
会社の先輩と、毎週のように釣りに来てたんさ。
夜中に車を走らせてさ、
南伊勢の方座浦湾に筏釣りをしにきてたんさ。
魚が全然釣れへん時も、
青空を見て、
海を見て、
山を見て、
自然に囲まれて、ストレス発散できて、
帰りはいつも、
いい気分なっていた気がする』


『そんなええ時期あったんやね。
また、とりもどしてこなぁ。』


運転しながら妻は、
嬉しそうに、聞いててくれた。

帰りは、マグロの美味しいお店に入って、

『美味しい』を味わった。

地元の食材の、恵み。

最高や。
美味しい。


妻も、案の定、幸せそうや。

嬉しい。


『ヒーリングきてよかった!。
表情がぜんぜん違うよ』

自分
『気持ちよかった。
身体がまだポカポカするわ。
それに、心がすごく軽くなった。
来てよかったよ。
痛みも、しんどいのも、すごい楽や』


妻は、すごく嬉しそうに笑ってた。

『生物にとって、大事な医学やねん。
痛みが、ストレスが、体を蝕むように、
心地よさや、あたたかさが、体を楽にする。
人を癒やすのは、医療の仕事のひとつやね』


僕の表情が明るい、柔らかい、といって、

妻は、喜んでた。

妻の笑顔が、また心を癒やした。


河野さんの言葉も、
あたたかい施術(ヒーリング)も、
美味しい地元の食材も、
妻の笑顔も。


自分を癒やしてくれた。

不思議と、
心が軽いと、
身体も軽い。

痛みも、あんまりつらくない。
しんどさも、
ないわけじゃないけど、
苦痛ではない。


すごいな。
こういうのもあるんやな。


新しい世界に触れた気がした。
それも、

楽しいと想えた。





もう一度、あの頃の気持ちに、
戻りたいと思った。

戻していきたいと、思った。

心の中で、
やりたいと思った事をやれていた自分に。

もう一度、戻していこう。

ちゃんと、
自分と向き合おう。


癌も、自分や。

癌も…自分なんやな。


そうと思うと、
そう考えると、

恐さよりも、

申し訳無さ、が湧いてきた。


癌は、自分や。

見ないようにしてきた、自分なんや。

置き去りにしてきた、自分の声なんや。




自分のやるべき道すじが見えてきたから、

病気と向き合っていこう。


覚悟は決まってた。


心の声に、耳を傾けて生きてみよう。