てつそうです。

いつも、
いいねや、フォローをありがとうございます。

こんなにたくさんの方々に見ていただけて、
自分でも、
びっくりと、嬉しい気持ちでいっぱいです。
本当に感謝いたします。

このブログでは、
肺がんがわかって現在に至るまでの、
経緯を書いています。
未熟なところもあるかと思いますが、
あたたかく見ていただけましたら、光栄です。



2023/9/28
検査入院、当日。

病室で待っていると、
看護師さんが呼びに来てくれた。

肺の内視鏡生検検査の前に、
飲む麻酔をしばらく喉に溜めておくのだが、
咳が時々出る自分にとっては
これがまた辛かった。

喉の奥に留めておきたいのに、咳が出て、

吐きそうになる、
飲みそうになる、

液体を喉に留めるって…
咳き込む人間には至難の業だ、と思った。


しばらくすると、
看護師さんの案内で手術台の上に乗せられて、

右手は点滴、
左手は看護師さんに押さえられて、


内視鏡を、口から少しずつ入れられていった。


入れられた瞬間から咳が止まらずむせかえった。


………!?!?!

苦しい…!!

なにこれ!!?!?…苦しい…!!

これ本当に麻酔効いてるのか?

咳が止まらん…!!

うそやろ?
……!!

………痛い………!!!

咳が出るたびに身体が痛い!

苦しい…!

苦しい…!苦しい!……苦しい……!!!


意識が飛ぶ……

あかん…!これあかんやつや…




むせ返る、咳。


きしんで激痛が走る身体。


苦しみと痛みで、

本能的に身体が反り返る。


看護師さんが自分に声をかけながら、
強く左手を握り締め押さえていた。

まるで地獄のような時間やった。


苦しくて、
涙が出てた。


咳も涙も止まらない。


早く…はやくおわって…!…!


こんな苦痛いつまで続くやって思いながら、
組織の一部を生検された時

チクッとして、
やっと終わった…!?と、思った。

咳は最初から最後までずっと出続けていた。

咳をすれば、
回数が増えれば、痛みも、増した。

今まで色んな怪我をして、
痛い思いもしてきたけど、
一番きつかった。

学生の時、
自転車で走ってて、
車を避けようと電柱に激突したとき、
意識吹っ飛んだけど、

あの時よりキツかった。

それくらいきつかった。


拷問…検査が終わってからも、

麻酔が効いているので、
2時間はベッドで安静だった。

手術台からベッドに移され病室へ運ばれた。


そこからはベッドで、病室まで運んでもらった。

いや、運ばれていった。
成すすべもなく、
移送されていくような感覚。

どうしよもないけど、
途中、途中、
いる人に見られてるのは、
ちょっと……いやかなり恥ずかしかった。


部屋に戻っても
咳は、いっこうに止まらなかった。

血は混じって無かったけど、
止まらない咳っていうのは、
人間の体力を容赦なく奪っていく。

出したくないのに、
止まらない。

息が安定しなくて、苦しい…。

吸うことも、
吐くことも、
うまくできなくて、

あんまりにも苦しくて、
惨めな気持ちににさえなった。


ちらっと腕を見たら、
抑えてくれてた看護師さんの手の跡が、
赤く、くっきりとついていた。

お互い、大変な時間でしたね…

なかなか動かないようにできなくて
すみませんでした…。



検査の後は
しばらく経っても、

咳をしすぎて、肋骨が折れたみたいに痛かった。

そのまま夜になったけど、
体中の痛みは治まっていかなくて、

咳止め薬をもらって飲んだけど、
全然止まってくれなくて、

その日は、眠れない夜を過ごした。


次の日に家に帰れる…!
絶対に家に帰るんや…!!

その意地だけが、唯一の救いだった。