パリオリンピック卓球でメダルを獲得した早田ひな選手が、「生きていることが当たり前でないことを感じるために鹿児島の特攻施設を見学したい」という発言が話題になっています。賛否両方の意見があり、早田ひなさんの真意はどうだったのだろうかという議論にもなっています。また、「「特攻」ゆかりの施設を訪れる若者急増、平和に思いはせる」という記事が配信されています。

 

NHKが昨日放送したNHKスペシャル「一億総特攻への道」は衝撃的な内容で、15日に放送したドラマ「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」と同様、NHKの良心を感じた内容でした。

 

ドラマでは、田中さんを演じた岸部一徳に「戦争が終わって一人になって、僕は自分の頭で考えて、自分が正しいと思うことをしようと決めました。人間としてどう振る舞うのが良いのか、一生懸命考えました。それが人として生まれて来た意味やと思うからです。名誉の戦死や、お国のためやって、そんなの間違ってる。人が死んでええわけない。そんなのおかしい。そやから僕は戦争には反対です」と言わせています。

 

早田ひなさんの発言に戻ると、私自身は好意的に捉えていました。若い世代が「特攻」という狂気に向き合おうと思っただけでも偉いんじゃないかと思うのです。きっと、そこから戦争や国家、国の在り方、平和の大切さなどを学び感じるはずです。戦争賛美などに彩られている戦争関係の博物館はありません。

 

予科練平和記念館

 

知覧特攻平和会館

 

阿見町には、「予科練平和記念館」があり、特攻で最も命を落とした若者の訓練の様子や生活、遺書等を展示しています。早田ひなさんには、機会があれば是非「予科練平和記念館」においでいただきたいと思います。ご案内いたします。