先日、所用があり上京した際、明治大学博物館で開催されていた「虎に翼」展を見学してきました。

https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2024/mkmht0000015cia8.html

 

JR御茶ノ水駅から歩いて直ぐに所に、明治大学本部の高層ビルがあります。明治大学通りは、楽器のお店が多く、特に各種の中古ギターも多く販売されていました。かつて一帯は、東京6大学の明治大学、東都大学の中央大学、日本大学など日本を代表する有力大学がひしめき合っており、東京の大学への進学を目指す全国の受験生の憧れの街だったと思います。大学生活は、遊びもクラブ活動も自ずと大学間交流が生まれ、大学の垣根を超えて様々な体験をされたのではないかと推察します。

 

 

私自身は、受験に失敗し「都落ち」して京都の大学に進学し「上洛」しましたので、御茶ノ水の学生街の雰囲気を経験することは出来ませんでした。御茶ノ水の学生街には、18歳の時の大学受験以来ほとんど足を踏み入れる機会がないままでしたので、学生街の移り変わりを実感するほどの記憶はありません。でも、今回、明治大学博物館を訪れてみて、人生が2度あればこの街で学生時代を過ごしてみたかったと思いました。

 

 

さて、明治大学博物館は素晴らしい施設でした。受験前にこの施設を知っていれば、まごうことなく明治大学を進学の選択肢に入れていたと思います。明治大学博物館の詳細な情報は、以下のホームページからご覧下さい。

https://www.meiji.ac.jp/

 

残念ながら、地方の高校生が大学を見学する機会は限られており、私自身受験前に大学を見学することはありませんでした。偏差値で切り取った情報や大学情報誌でのみ得られる姿が、いかに期待外れなものかは、その後実感することになります。

 

 

 

 

 

明治大学出身の有名人といえば、政治家の三木武夫元首相、作曲家の古賀政男、作詞家の阿久悠、冒険家の植村直己などが挙げられます。経済界にも学会にも法曹界にも有力な人材を輩出し続けていますが、共通していると思われるのは、「チャレンジ」、「変革」、「良識」等だと思われます。

 

 

 

そして、今回の「虎に翼」展の主人公、日本初の女性弁護士・女性裁判官である三淵嘉子(旧制武藤)です。先ほどあげた有名人も全員が男性で、女性の活躍と聞いて、正直、明治大学のことを思い浮かべることはありませんでした。1929年(昭和4年)、明治大学は日本で初めて女性法曹の育成を目指して専門部女子部を創設しました。明治大学が、女性法曹への道を開くことが出来たのはなぜか、多くの困難を乗り越えて女性法曹が巣立つことが出来たのはなぜか、興味は尽きません。

 

 

三淵嘉子達が、時代の数多の偏見や障害を乗り越えて、実力でその地位を勝ち取って行くには、想像を超えた困難があったと思われます。最終回は、9月27日(金)ですので、今後もしばらくは楽しみたいと思います。