昨日(6月23日)、阿見町九条の会の会結成11周年記念講演会が、本郷ふれあいセンターで開催され参加してきました。私自身は会員ではありませんが、「阿見町九条の会」は元町長の川田弘ニさんの旗振りで11年前に結成されたもので、以来、さまざまな活動を積み重ねてきました。毎年、二十歳の集い会場前で、憲法の大切さを訴えていることは、このブログで何度も書いています。

 

今日の講演会には、私を含めて3人の議員が参加して講演を聞きました。

 

 

講師は佐々木啓茨城大学教授で、「世界に多発する戦火と日本の取るべき道ー戦後79年の歴史から考える」というテーマで行われました。会場ではたくさんの方々が熱心に講演を聞いていました講演概要は以下のようなものでした。

1、「2つの戦争」と世界秩序

2、ロシア・ウクライナ戦争をどうとらえるか

3、ロシア・ウクライナ戦争開始後の世界と日本

4、2020年代ロシアの侵略と1930〜40年代日本の侵略

5、「戦後」日本の現在地

6、イスラエルのガザ侵攻が問うもの

おわりにー「第三次世界大戦を」を止めるために

 

講演後、質疑応答があり、「平和」を大切に思う人々は「平和」を守るためにどのようにしたら良いのかという自問を繰り返しながら、「憲法9条」の理念を広げる努力を続けるしかないと肝を据えて取り組んで行かなければならないと思いました。

 

講演の行われた6月23日は「沖縄戦」が終結した日です。沖縄戦は、太平洋戦争で唯一市民を巻き込んだ地上戦が行われ、日本軍・アメリカ軍および民間人を合わせた地上戦における戦没者は20万人に及んでいます。戦前の沖縄県の人口は約49万人であり、実に沖縄県民の約4人に1人が亡くなったことになるということでした。

 

現在の茨城県の人口からでいえば、70万人以上が戦火で犠牲になったという感じで、想像を絶する激しい悲惨な戦闘が行われた事実は、決して記憶から忘れてはならないことだと思います。

 

こうした講演を聞くたびに思いますが、世論は憲法9条を含む「憲法改正」に対して徐々に肯定的になってきている傾向にあります。第二次世界大戦に敗れて以降約80年を経過して、戦争の悲惨さや経験を伝える実体験者である戦前・戦中世代は、家族内にも学校にも社会にもほぼいなくなってしまいました。そうしたことも原因だと思われますが、私たちは地道に語り伝えるという作業を継続しようと思います。