◆臨時議会

 

今日は、消防及び水防の広域議会である稲敷地方広域市町村圏事務組合議会が開催され出席しました。事前に予定していた、1、水槽付消防ポンプ自動車の取得、2、高規格救急自動車の取得、の2議案が、国からの交付が内定(内示)していたものの議会までに決定に至らず、取下げされました。改めて、国からの交付決定後、議案を提出するということでした。

 

市町村では、通常、交付が決定されたものが議案として提出されますが、広域議会は、基本的には年2回の定例会及び都度の臨時議会が開催されますが、各市町村の議会を縫って議会日程が設定されますので、それに合わせて議会を開催するので、内示の段階で議案として予定されます。これまでも、国の交付決定のないままに議案が提示され、取り下げられた経緯がありやむを得ないと思われます。

 

私は、それぞれの議案について質疑通告をしていましたので、少し拍子抜けです。次の臨時議会は6月24日に予定されましたが、質疑通告をするかどうか思案中です。

 

◆全員協議会

 

 

全員協議会では、「いばらき消防司令センターについて」説明がありました。いばらき消防司令センターは、茨城県内21消防本部、34市町村で構成され、2016年6月に共同運用が開始されました。設立は、2015年4月ですが、その際には、稲敷広域は参加しませんでした。

 

その際の理由は、1、センターが水戸市に所在し、センター職員も多くの消防本部・市町村から派遣されてくることから、県南の災害発生地の土地感に不安があったこと、2、司令システムや無線システムの更新にまだ余裕があった、などの理由だったようです。

 

システム障害や地震、原子力災害等の重大な災害等時のバックアップ施設は筑西消防本部に整備済みで、万全の体制を整えていると説明を受けました。共同運用に加入することで、運用面、財政面で大きなメリットがあり、デメリットは少ないと考えているという説明がされました。

 

共同運用開始時期は、令和6年11月までに協議会への加入についての事前説明から始まり、令和7年3月末までに稲敷広域を構成する各市町村で議決、令和10年4月に共同運用を開始する予定というスケジュールで進むことになりそうです。私自身は、共同運用に賛成ですが、阿見町議会での協議も含めて慎重に対応したいと思います。

 

この消防の広域化は、国が平成18年6月に「消防組織法」を改正するとともに、「市町村の消防の広域化に関する基本方針」を策定し、市町村消防の広域化を推進することになっていました。基本方針では、都道府県が管轄人口30万人以上の規模で、平成24年度を目途に広域化を実現することで進行してきました。茨城県では、平成20年3月に「茨城県消防広域化推進計画」が策定され、平成24年にひたちなか市と東海村が統合、平成27年に稲敷地方広域市町村事務組合に阿見町が加入して広域化が実現したほか、県央地区の7市町が統合を検討しているという状況です。