4月5日には、議会構成を決める臨時議会が開催されます。私は、議会というものを以下のように考えており、そうした議会となるように全力を尽くしたいと考えています。

 

地方自治は、議会と首長がともに直接選挙で選ばれる二元代表制で成り立っており、議会で決めたことを行政が執行するという役割が与えられていることはご存じの通りです。国政は議院内閣制であり与党野党が厳然としていますが、自治体には与党野党という概念はありません。あくまでも是々非々、この原則を改めて再確認したいと思います。その上で、町民福祉の向上という共通の目的を成し遂げるという関係でなければなりません。

 

今後の4年間は、「市制施行」という阿見町議会にとってきわめて重要な時期を迎えるものと思われます。市制にふさわしい行政とそれに対応した議会をつくることが目標になるものと思います。

 

阿見町議会は、これまで議会改革を行い全国から視察に訪れる議会となっています。しかし、改革は道半ばで多くの課題を積み残したままです。

 

特に、議員報酬については同規模の自治体と比較し低位にあり改善が必要です。この問題を議会が決めるのは限界があります。議員及び首長も含めた特別職については、第三者機関である「特別職報酬等審議会」を直ちに設置し、1年内に結論を出すことが必要だと思われます。

 

議会は、その役割と存在を町民の皆様に知ってもらう努力を様々な手段を駆使して、引き続いて努力をする必要があります。また、「熟議の場」として議員間討議を十分に尽くして結論を得るという作法も確立したいと思います。

 

また、議会の意思を積み上げるために、現在の議会運営委員会をもとに、全員協議会への橋渡しとなる新たな合意形成の場をつくるべきではないかと考えています。

 

それぞれ得票数は異なりますが、自らが得票した分の有権者の思いに応えるという責務があり、議員となれば町全体の利益を考えるという立場にもなります。そのためにも議会が一体となって歩んでいける体制を作るために全力を尽くしたいと思います。