阿見町実穀地区にある「筑見団地」は、古い団地です。この団地の成り立ちについては以前に、このブログで書きました。

筑見団地は、富士商事株式会社によって、1970年(昭和45年)8月に着工され、1971年(昭和46年)3月には入居が開始されました。第1次開発は、投資物件として売り出されすぐさま完売したようです。すぐに第2次の開発が始まり、人が居住するのを想定して実際にモデルハウスを立てて、宅地分譲販売を行ったそうです。

https://ameblo.jp/sougousenryaku/entry-12640680052.html

 

予科練の歌である「若鷲の歌」や全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」、「長崎の鐘」、阪神タイガース応援歌「六甲おろし」などで知られる国民的作曲家である古関裕而さんの弟である古関弘之さんが終の棲家とした団地です。なお、古関裕而さんは、朝日中学校、阿見第二小学校の校歌も作曲しています。

 

50年以上前に着工されて以降、交通の便が不便だったりして、なかなかすべての区画で家が建設されることはなく、空き地がところどころ残ったままになっていました。

 

ところが、ここ1年余りで新築やリニューアルした新しい住宅が増えて見違えるようになってきました。公共の上下水道が整備され住宅団地として魅力あるものとなったこともありますが、近隣に新しい団地が続々出来、道路も整備されて、荒川沖駅やひたち野うしく駅に行くのに便利になったことも大きいと思われます。古くからの住民の皆さんは、団地の賑わいは嬉しいものの、土地の値段の安さには複雑な思いのようです。