議員研修・財政講座「2021年度の国の財政政策と地方財政」

 

 

2月1日と2日の両日、阿見町議会の議員研修(勉強会)が開催されました。これは、3月に予定されている定例議会に上程される予定の令和3年度阿見町予算の審議を前に、2021年度の国の財政政策と地方財政について勉強しようと、「議会改革等調査研究特別委員会」が提案して議員全員を対象に実施されたものです。コロナ渦の中で、タブレットによるリモート研修でした。

 

主催は、NPO法人多摩住民自治研究所・議員の学校です。講師は、森裕之立命館大学教授でした。森先生は、大阪府生まれで、大阪市立大学商学部、同大学院経営学研究科後期博士課程中退後、高知大学や大阪教育大学などを経て、03年から立命館大学政策科学部で教えています。財政学とくに地方財政と公共事業を専攻としています。

 

 

実は、私は、もう45年も前のことですが立命館大学を卒業しました。学部は産業社会学部でしたが、学生の頃には、こうした講義を受けていたなあと懐かしい思いがしました。森先生は、関西人特有の突っ込みを関西弁で随時入れていたのですが、リモートではなかなか伝わらなかったのは残念でした。

 

 

内容は、多岐にわたりますので、講義のアンケートに書いたものを掲載しておきます。

 

❒その他、オンライン講座についてのご感想をお願いします。

「スムースな映像と運営で、今後もこのような機会が増えると思われます。質疑については、少し不満が残りました。参加人数が、60人とか80人とか聞いていましたが、質疑をやり取りするには少し人数が多いような気がします。」

 

❒講義1についてのご感想をお願いします。

「非常に基礎的な講義で、私自身は良く理解できました。こうした知識は、市民にとっても、地方議員の最低限の知識として持っていなければならないものだと感じました。」

 

❒講義2についてのご感想をお願いします。

「財政の見方について、家計に例えて講義されていましたが、逆に少し分かり辛かったのではないかと思います。現職の議員を対象としているとすれば、そのまま自治体の事務事業や施策を例示した方が、良かったのではないかと思われます。財政における国と地方との関係について理解を深めることができました。」

 

❒講義3についてのご感想をお願いします。

「まとめの講義・復習の講義は非常に良かったと思います。この部分を深く掘り下げていただきたかったと思いました。国も苦しい。地方にそれをどのように押し付けてくるのか、理解できました。地方自治体として、議会として、何をどのように考えて住民福祉を守っていくのか、持続できる自治体にするためには、考え抜くことだと思いました。」

 

❒オンライン受講を選んだ理由は何ですか。

「参加が自由で、移動がないために、非常に気軽に参加できた。議会事務局のお骨折りはあったものの、議会としてのタブレット導入で可能になったものと思われます。」

 

❒その他、講座全体へのご意見・ご要望・お気づきになった点がございましたら、お願いします。

「分厚い資料が用意されていました。どれもが参考となる資料と思われましたが、講義の中で多くは言及されなかったのは残念だったと思います。資料を厳選して、講義内容に沿ったものでも良いのではないかと思います。」

 

❒今回の研修で学んだことをお書きください。

「一言で言えば、国の財政状況を注視しながら、自治体への影響を読みこと。自治体は、事務事業の精選、施策の選択で、住民にとって真に必要な施策を実施して行く必要があることだと思いました。」

 

❒今回の研修内容を今後の町政,議会活動にどのように活かしていきますか。

「町の財政の現状や、予算審議、各種計画などの審議点検に参考にしたいと思いました。」