共に育む教育の日2015
 
 
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●先日(平成27年11月7日)、「共に育む教育の日」が体育館で開催され「少年の主張」を聞いてきました。教育の日は、午前中は小中学校でそれぞれ計画された事業が行われ、午後から体育館に会場を移して、「少年の主張」や年度内にスポーツや文化面で優れた成績をあげた生徒に対する教育委員会表彰、記念講演が行われたようです。ようですというのは、私は別日程があり、「少年の主張」だけ聞いてきたからです。
 
「少年の主張」は、町内の三つの中学校から2名ずつ、合計6名の中学生が、今年の主題である「しつけ」をそれぞれの体験や経験をもとにさまざまな視点から発表をしていました。6名の生徒の主張の演題は、「モラルの大切さ」、「私の考えるしつけ」、「日本と海外のしつけの違い考える」、「誰にでも優しい社会を目指して」、「選挙で変わる事」、「地域でつくろう」というものでした。少年の主張は、例年女子が圧倒的多数を占めています。今年も男子2名、女子4名でした。学校内では生徒会の役員や体育祭の実行委員などをつとめる中心的な生徒だと思われます。それぞれ原稿に頼らず堂々とした発表で、感心しました。
 
今回の主題の「しつけ」というイメージとは異なりましたが、私が最も印象に残った「主張」は、「選挙で変わる事」を発表した篠崎美里さんでした。篠崎さんは読書が好きで、広島に派遣された一人だということです。
 
主張の概要は、「一昨年の参議院議員選挙での投票率の低さ、投票権を放棄した人たちが半数いた、特に20代の若者の棄権が多いという事実を何とか変えなければならない。棄権する人たちは、投票が面倒だ、誰に投票したら良いかわからない、どうせ何も変わらない、と理由を述べているが、投票しなければ何も変わらない。」、「もっとSNSの利活用や、投票所も増やすことで投票率がアップするのではないか。」、「しかしそれでも足りない。大事なことは身近な友達に話すことだ。来年の参議院議員選挙では18歳から選挙権が与えられることになる。ニュース等にも関心をもってしっかりと考えたい。」というようなものでした。
 
戦後70年の現在の日本は、人口問題や高齢化、貧困などさまざまな課題を抱えています。それを現実的に解決していくのは今の中学生の世代でしょう。頼もしい「少年の主張でした。