心構えや姿勢は、目には見えない。しかし、目に見える部分にそれは表れている。
たまには漫画から。「ゴルゴ１３」ことデューク・東郷が、依頼人の経営するレストランで初接触した際、「男の仕事場というものは、人柄がよく出るものだ」と切り出し、「あんたが経営するこの店を見ていると･･････あんたが、律儀で、信念に生きる人間だということが、よくわかったよ･･････」と珍しく相手を称賛します。
ゴルゴは超一流のスナイパーであり、洞察力に優れた観察者。さすが現象（目に見える情報）から本質（目には見えない事実）を瞬時に見抜いていますね。凄まじき慧眼です。ところで、国語関係者にゴルゴ好きが結構多いような気がするのは私だけでしょうか。メディアでおなじみの教育学者、斎藤孝教授もゴルゴの「段取り力」と「要約力」を絶賛していましたね。
子どもに読ませるには気まずい内容（いわゆる青年誌なのでアレヤコレヤ）を含むのでお勧めしませんが、彼の台詞はあらゆる分野でも通じる点があります。
仕事が速く丁寧なビジネスマンの机ほど、綺麗で整理整頓されているものです。仕事場は、その人の頭の中身がそのまま表れます。無理やり子どもにあてはめれば「自分の部屋はよく整理整頓しよう」と言えばいいのかな。
というわけで、私の仕事場はいつも整理整頓・掃除を心がけています。豪華な教室ではありませんが、順序良く並べられた国語関連書、掃除された床とトイレ、張り紙のない白い壁で姿勢を感じてもらえれば嬉しいかな。