好きな言葉7 | 総合国語塾の徒然話

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「年齢を言い訳にはしたくない。もっと結果を出して自分が球団にとって必要な選手になればいい。」

生きていればあらゆる逆境に遭遇するし、一生懸命にやってもうまくいかないことがある。そのとき、愚痴を言うと踏ん張れなくなる。だから、歯を食いしばって自分を高めていく。

プロ野球。現役生活23年目。ベイスターズの象徴、三浦大輔の言葉。彼の著書は名言に溢れています。

4年前の2010年。三浦投手は大スランプに陥ります。投げても投げても勝てず、2軍落ち。このとき36才。アスリートとしては晩年といってもいい年齢です。当然引退もささやかれました。なんといっても投手。他より消耗のはげしいポジション。

それまでの活躍を知るファンは、いつ引退したって文句をいいません。これほど球団のためにがんばった選手はいないのですから。しかし彼は若手以上の練習メニューに取り組み、見事に復活し、今に至ります。

人間は年齢と共に意固地になり、自尊心が高くなり、言い訳も上手になります。しかし三浦投手からそれらを感じることはありません。過去を振り返らず、現状に満足せず、いつでも貪欲に上を目指しています。この姿勢こそ「一流」の証しでしょう。

愚痴を吐いている暇があれば練習しろ。やることをやるんだ。「俺を出さざるを得ないくらいの成績を残せばいいだけのことだ」 -彼はこうも述べています。

そして今日、40才の大エースは中日打線を7回0封。嬉しい勝利をファンに届けてくれました。有言実行の格好いい男です。

「どんなに年齢を重ねても現役でいたい。」

それはどの分野でも必要な心意気ではないでしょうか。

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