感情を制御できるセルフコントロールの一案 ~ある心理実験より~ | 対人関係・自身の性格・感情の悩み専門カウンセラー        和家 安治郎 オフィシャルブログ         「心は空模様」

こんにちは。

和家 安治郎です。

 

 

 

 

 

たまに、カウンセリングの中でも「自分の感情をコントロールできない」という悩みを聞きます。

 

 

 

 

僕は、よく心理学の論文を読んでいるのですが、一つの感情制御について興味深いものがあります。

 

 

 

 

自分自身に話しかける時に「私」や「僕」の代わりに「自分の名前」を使うだけで、感情を制御しやすいという、ある心理学の実験があります。

 

 

 

とある国で、大学生らを被験者として2つの実験が行われました。

 

 

 

 

・実験1では、被験者に嫌悪感を催す画像などを見てもらった

・実験2では、自分の過去の辛い体験を思い出してもらった

 

 

 

 

そこで、脳の神経活動を画像にて比較。

 

 

 

 

 

どちらの実験でも、

 

 

 

 

自分の感情について自問する時に「私(僕)」と「自分の名前(例えば『安治郎は~』)」を使ってもらい、その時の脳の神経活動を記録して比較分析がされました。

 

 

 

 

脳の状態から、3人称(自分の名前)で考えることによる感情制御の効果と、このプロセスがどれほど負担になるのかが調べられました。

 

 

 

 

すると、「私」や「僕」を使う場合と「自分の名前」を使う場合で、脳の活性に違いが見られたようです。

 

 

 

 

この実験の結果として・・・・

 

 

 

 

どちらの実験でも、

 

 

 

 

3人称(自分の名前)を使うことによって、感情の抑制効果が見られました。

 

 

 

 

さらに、「私」や「僕」を使う場合と比べて、「自分の名前」を使うことは特別な労力を必要としないことが示唆されました。

 

 

 

 

どういうことかと、さらに簡単に説明します。

 

 

 

 

例えば、何かしら感情的に動揺したりした時に、

 

 

 

 

「オレは(私は)・・・」ではなく「安治郎は・・・」と、「自分の名前」で自分に語りかけます。

 

 

 

 

「なぜオレは、こんなに慌てているんだ!?」と内省するよりも、

 

 

 

 

「なぜ安治郎は、こんなに慌てているんだ!?」と考えた方が、感情をコントロールしやすいというのです。

 

 

 

 

つまり、「自分の名前」を使うことで、客観的になれるということです

 

 

 

 

 

自分を3人称で呼ぶことによって、他人について考える時と同じように(客観的に)自分自身について考えられるようになるのです。

 

 

 

 

自分を3人称で呼ぶことで自分の体験から心理的に少し距離を取ることができ、感情のコントロールをする時に役立てられるようです。

 

 

 

 

僕の知り合いの中にも、「○○(自分の名前)は・・・」という人(特に女性に多い)も何人かいますが、今思えば、この実験結果のように自分を客観的に分析し、感情を制御しているのかと感じています。

 

 

 

 

あくまでも、実験の結果ですが、一つの感情制御に役立てればと思い書いてみました。

 

 

 

 

試す?試さない?は、勿論、あ・な・た次第(笑)

 

 

 

 

 

 

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