仙台のデパートで毎年開かれる、

「京都歴代のれん市」で、添え釜をさせていただきました。

そもそも、主人の三回忌を前に

お茶席を持つなんて考えられませんでしたが、

今、思えば、主人が前へ進みなさいと

お道具といいメンバーといい、

全てがうまくいくように

お膳立てしてくれたような気がします。

 

短冊は「桃花千歳春」

14代淡々斎のお筆です。

花は、胡蝶侘助椿と黒文字の枝もの。

黒文字は、水屋の者が蔵王まで山

前日わざわざ枝ものを探しに行ってくれたとの事!

当日、聞いて感激いたしました。

 

山なのに、どの花木も

思ったより開いていたとのこと。

今年は、やっぱり春の訪れが早いようです。

 

花に合わせて、急遽花入れを変更して

映りのよい、萩焼にしました。

主茶碗は、海老えびの象嵌の茶碗。

昨秋、厳島神社神社参拝の折り、

今井政之氏の工房を訪れ、

予定外に買ってしまったものでした。

今井政之氏が、昨年、米寿ということで

その記念に、この海老えびの茶碗も焼いたとのこと。

「米寿」と彫ってあります。

 

そして、なんと!その後、

私の手元に来る間に、

氏は、鵬雲斎大宗匠と同じ文化勲章を授賞されました!

福を呼ぶお茶碗のような気がします。

次茶碗は、

清水公照様のひとすじ

すーっと一本の鉄釉がつながっています。

 

お菓子は、きんとんで「うららか」甘春堂製。

お茶席は、毎日大入りで

この日も17回もお点前をしました。

 

今回、初めてお客様の前でのお点前をするお弟子さんも

おりました。

途中から、何とか様になってきましたが

めげずに最後まで頑張ってくれたのが

私は、とても嬉しかったです。にこ

 

昔の社中の方々もお客様で来てくださいました。

 

水屋の方も、お客様も

様々な事情を抱えながらも

お茶席のために時間を割いていただいた

多くの方々に、感謝しております。

ありがとうございました。合掌