平成最後の茶筅供養茶会(支部主催)が
瑞鳳寺でありました。
↑朝の景色
茶筅供養はこの時期恒例の行事です。
1年間、お世話になった茶筅にお礼のお経をあげて
お炊き上げ。また、先人たちを供養する日でもあります。
濃茶席は、大宗匠のお筆で「壺中有佳山水」
花は、初嵐、きぶし
薄茶席は、坐忘斎家元筆で「閑座聴松風」
花は月見車という薄いピンクの椿にハシバミを
大徳瓦に活けて。
9時に茶席を一旦休止して
薄茶席の部屋が供養の部屋となります。
そして、ご住職は茶筅塚に移動し
お経をあげます。
今年は、供養する茶筅が去年の倍以上集まり
お客様も例年より多くて
お菓子が足りなくなるという、嬉しい悲鳴でした。
この1年を振り返りますと、本当に
あっという間に過ぎた1年でした。
時の過ぎるのが年々、加速されているように感じます。
そして、人の情けが沁みた1年でした。
作家の内館牧子さんは、
「年をとると情と誠が自分を楽にする」と
御著書の中に書かれています。
自分にいつわることなく、誠を通して
情けを感じて涙して、あるいは本物の情けをかける。
これが「人として生きる」ことなのかなぁと思う、年の暮れです。
皆様も、良いお年をお迎え下さい。