比叡山延暦寺五大堂の一つ、飯室谷不動堂を訪ね
平成15年に千日回峰行を満行された
大阿闍梨 藤波源信師に
お話しを伺う機会がありました。
↑藤波源信師の師匠酒井雄哉大阿闍梨様の本
「ただ自然に」から不動明王像
そもそも千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)とは
7年間千日をかけて4万キロを歩く行です。
何でも、地球は縦40009㌔、横40077㌔だそうで
地球を一周したのと同じくらいの距離を歩く行なのです。
この間に、断食、断水、そして眠らず、横になってもいけないという
キビシイ修行なのです。
以前、テレビでその模様を見たことがありました。
そして、私は、25年前にも阿闍梨様に
お会いすることがありました。
その方は、戦後、千日回峰行を終えた
8人目の大阿闍梨様でした。
透き通っていて
この世のものとは思えない存在感がありました。
そして、その感激を忘れることができませんでした。
あの体験は、夢かうつつか幻しか~と思っていたところへ
たまたま今回の機会があり、
感謝でいっぱいです。
護摩木に願い事を書き、
護摩祈祷の後、お加持を頂きました。
そして、お話しをいただいている間、
何故かずっと涙が止まりませんでした。
「自分の指標を持つこと」というメッセージが
耳に止まりました。
何も話していないのに
頂いた言葉は「不動心」
ストン!と心に落ちました。
これから先、どう生きたらいいのかの答えが
見つかりました。
茶道とも、私なりに
お付き合いしていけばいいのですね。
これまでは、これまで。
これからは、これから。
時間がかかるけど、
少しづつ前を向いて歩いて行こう。
心が軽くなって
そう思える帰り道でした。
25年前は穴太積みの石垣が美しい律院でした。
今回は、清流のそばの飯室谷不動堂でした。