春爛漫の茶会

4月の日曜日、石巻にある「森芳春荘」(もり ほうしゅんそう)が一般開放になり、
お茶会が開かれました。

「森芳春荘」には、回遊式の庭の側に、二つの茶室があります。

そのうち一つ、茶室「又㐂庵」(ゆうきあん)は、豊臣秀吉の側室淀君ゆかりの茶室です。
庵号は、昭和28年裏千家14代淡々斎によって命名されました。
浸水し修復しましたが、拝見のみ可能です。

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母屋にある「芳春軒(ほうしゅんけん)は、平成22年、表千家家元而妙斎(じみょうさい)によって命名されました。
欄間には左座朋子(さざともこ)氏のきりがね細工が施されております。

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今日の薄茶席の亭主は知り合いの男性。
20年、30年かけて集めたお道具でのお席は
見事で、春にふさわしいお席でした。

立礼席は、表千家の席でした、
庭を背にしたお点前で、心地よい一服をいただきました。

庭園は回遊式で、滝もあります。
震災の翌年は、このあたりまで海水がきて浸水したため、
植物が塩で枯れたり、土を入れ替えたりしておりました。
震災から4年たった今年は、やっと美しい庭がみられて
感動しました。

茶室を出て、池のほとり沿いに歩くと、しらねあおいが咲いておりました。
琴の音にひかれて視線を移すと、枝垂れ桜が見事でした。

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世間を忘れてのひとときでした。

個人の家なので年2回春明のみ一般解放されます。
今度は、秋に行ってみようか。