ドリフターズ5 | 現実逃避の妄想人生

現実逃避の妄想人生

つらい現実を忘れるには妄想が一番。
そのまま夢の世界の住人になったとしても、悔いはない。
むしろもう現実になんて戻りたくない。

志村「加藤さん」

加藤「どうした?志村」 

志村「金貸して下さい」 

加藤「なんだよ朝っぱらから」 

志村「なんか今月給料少なくて」 

加藤「そうなの?」 

志村「はい」 

加藤「志村、俺には敬語じゃなくていいって言ったろ?」 

志村「ああ、うん。でもいかりやさんに誤解されそうだし」 

加藤「まだ気にしてんのか」 

志村「…………」 

加藤「長さんが何を言ったか知らないけど俺は長さんと付き合ってないから」 

志村「…うん」 

加藤「俺が好きなのは志村なんだよ」 

志村「いかりやさんに嫌われたら給料貰えないし、ドリフやめさせられても困るし」 

加藤「何言ってんだよ。ドリフは俺と長さんで作ったんだ。俺がいいって言ってんだからいいんだよ」 

志村「でもいかりやさんがリーダーだろ」 

加藤「関係ないよそんなの」 

志村「…………」 

加藤「何を怖がってるんだよ」 

志村「いかりやさんは怖い」 

加藤「俺がそばにいるだろ」 

志村「…………」 

加藤「志村は俺が守ってやるから」 

志村「加藤さんと仲良くしてるといかりやさんに物凄い顔で睨まれる」 

加藤「気にするな。はい、金」 

志村「ありがとう」