さて、世間で言われていることとは真逆なので不思議なテーマですね。
ただ、このあたりは金融工学など学ばれた方や商社の方などだったら割と常識かもしれませんね。
理由はいたって簡単で、在庫の価値と販売価格が時間が経つにつれて上昇するからです。
仮に1ドル90円の時に100ドルで仕入れた在庫(9000円)があったとして、円安進行で1ドル100円になった場合、在庫の価値は10000円に上がります。
また、1ドル100円になった地点で仕入れようと試みたライバルも、その地点ではもう10000円でしか買えなくなるので、9000円で在庫を持っていた場合はライバルと比較して1000円のアドバンテージを持つことができます
(もちろん実際には時間経過による価値の減少や、ライバル数の変化などがあるのでこのように簡単には計算できません。)
なので、仕入れた商品の価値が相対的に上昇していくので、よっぽど短期で低利益率で回転させて数をさばいているという場合を除いては、かなり有利になってきます。
唯一問題なのが、円安進行前に仕入れた在庫がはけるまでは販売価格は安いままなので、実際の販売価格に円安の影響がでる、つまり値上がりが反映されるまでにタイムラグがあるということです。
ですので、在庫をある程度ためて待つ戦略が有効になってくるかと思われます。
一方で、Amazonなどでは売り急いでいる方、つまりすぐに売ろうとするライバルが今は非常に多いということ・・・これは裏を返せばこの円安進行下では非常に通用しにくい戦略なので、おそらくかなりの薄利佳あるいは赤字になる方が続出するでしょう。
そんな方々がやることは・・・輸入ビジネスからの撤退です。
撤退=ライバル減少=儲かる・・・非常に良い図式ですね。
仕入れが高くなった~、これじゃあ利益でないよ~ ← 大丈夫みんな同じですから^^