ようやく更新できるぜぇ…
あ、自分に合う書き方を模索中だから途中で書き方が変わるかもしれない
一章 1話-1 蒼月の過去
紫にスキマに落とされてからすぐに着地できた
下を見てみると自分が立っている場所さえも見えず、空間の上に立っているようだった
「不思議空間だなこりゃあ…」
そう呟くと目の前の空間が割れ、中から紫が出てきた
紫「幻想郷は全てを受け入れる、皮肉な話ね」
世間話をするように軽快に言う
しかしその表情は笑ってはいなかった
「素敵な話じゃないか」
比較真面目に答える
紫「アナタ、自分の過去を知りたくない?」
確かに自分は過去の記憶がない
気が付いたらこの能力も使えるようになっていた
唯一自分が知っている自分の情報は蒼月という名前だけだった
「確かに知りたいな」
自分の情報が自分の名前だけというのも考えて見ればおかしい
これは自分のことを知るいい機会だと思う
紫「それがとても辛く、思い出したくもない記憶だったとしても?」
「…?そりゃあ自分のことだからなぁ」
紫は後ろを向き、少し考えるような動作をする
そして数分後こちらを向き直る
紫「私から言っといてなんだけど、アナタの記憶の一部だけ戻しますわ」
戻すなら全部戻して欲しかったが、記憶が一部であれ戻ってくるのは嬉しいから文句は無かった
「頼む」
すると俺の頭に手をかざし、何かをブツブツと呟きだした
その瞬間頭に激痛が走った
「うぐあぁぁあぁぁあぁあ!?」
頭の中をかき回されるような感覚
なにも考えることができず、ただ痛みに声をあげて耐えることしかできなかった
1話-2 真実
しばらくすると痛みは自然に和らいでいった
痛みが和らぎ、気が付けばどこかの家にいた
記憶が戻った今ならわかる、ここは自分の家だ
そこには幼い姿の自分、父、母がいて、楽しそうにはなしているのを見ている俺がいる
「そうだ…、この後…!」
この後、誰かがやってきて家族を、俺以外を殺すはずだ
とても残忍な方法で
「おい!逃げろ!はやく逃げてくれ!!」
叫びも虚しく相手に届かない
「なんでだよ!なんで逃げないんだよ!」
すると玄関のチャイムがなった
このチャイムに出てしまえば母が殺され、そのあと父を…
「ダメだ…、出ないでくれぇ…」
母の悲鳴が聞こえてきた
それに続くように父の悲鳴も
そこで記憶の再生が終わり、もとの空間に
この失った自分の記憶から目を背けそうになる
すると隣に紫が現れた
紫「辛いだろうけど…、事実から目をそらしたら駄目よ」
「そうだけど!…そうだけど…うぅ…」
そう、これは夢ではなく事実
あながいようのない真実なのだ
この真実を変えられるなら変えたい
またあの心地よい日々に戻れるなら…
1話-3 これから
記憶の再生が終わり、少し俺は取り乱していた
誰がやったのか、なぜ、父母が殺されなければならないのか
考えても考えても当然答えは出なかった
そんなことをしばらく繰り返すうちに、今こんなことをしていても無駄だということにようやく気づいた
紫「落ち着いたかしら」
取り乱しているあいだ、言葉を発しなかった紫が心配そうな顔をしてこちらを窺ってきた
「気分は最悪だけど落ち着いたよ」
紫「そう…」
そう返すと少なからず安心したようだ
「そういや紫さんはなんで俺にこんなに優しいんだ?」
紫「…秘密よ」
一瞬寂しげな表情を浮かべたが、すぐにいつもの妖しい笑みになった
紫「それより、さっきは手荒にしてゴメンナサイね」
「いや、いいさ」
実際怪我を負わされた訳じゃないから特に気にはしていない
紫「そう…、それと」
いきなり真面目な顔になる
つられてこちらも少し緊張してしまう
紫「アナタの家族を殺した犯人、幻想郷にいるかもしれないわ」
その言葉を聞いて自分の胸が鼓動するのと同時に顔が熱くなるのを感じたが、すぐに冷静になるよう深呼吸をする
熱くなれば周りが見えなくなってしまうからだ
「…どういうことだ…?」
紫「少し前に結界を破って何者かが進入してきたの…結界を破るなんて常人じゃできないわ」
家族を殺した犯人も自分と同じく色々とイレギュラーな存在らしい
紫「私は目的を達成したし、あなたを元の世界に返してあげることも、幻想郷に連れて行くこともできるわ。どうする?」
そんなの決まっている
「幻想郷に連れてってくれ!」
幻想郷に行って、家族を殺した犯人を… 殺してやる
そう決意した瞬間自分の体の支えがなくなり真下に落ちていく
「またかよ!?」
紫「幻想郷へようこそ…」
あ、自分に合う書き方を模索中だから途中で書き方が変わるかもしれない
一章 1話-1 蒼月の過去
紫にスキマに落とされてからすぐに着地できた
下を見てみると自分が立っている場所さえも見えず、空間の上に立っているようだった
「不思議空間だなこりゃあ…」
そう呟くと目の前の空間が割れ、中から紫が出てきた
紫「幻想郷は全てを受け入れる、皮肉な話ね」
世間話をするように軽快に言う
しかしその表情は笑ってはいなかった
「素敵な話じゃないか」
比較真面目に答える
紫「アナタ、自分の過去を知りたくない?」
確かに自分は過去の記憶がない
気が付いたらこの能力も使えるようになっていた
唯一自分が知っている自分の情報は蒼月という名前だけだった
「確かに知りたいな」
自分の情報が自分の名前だけというのも考えて見ればおかしい
これは自分のことを知るいい機会だと思う
紫「それがとても辛く、思い出したくもない記憶だったとしても?」
「…?そりゃあ自分のことだからなぁ」
紫は後ろを向き、少し考えるような動作をする
そして数分後こちらを向き直る
紫「私から言っといてなんだけど、アナタの記憶の一部だけ戻しますわ」
戻すなら全部戻して欲しかったが、記憶が一部であれ戻ってくるのは嬉しいから文句は無かった
「頼む」
すると俺の頭に手をかざし、何かをブツブツと呟きだした
その瞬間頭に激痛が走った
「うぐあぁぁあぁぁあぁあ!?」
頭の中をかき回されるような感覚
なにも考えることができず、ただ痛みに声をあげて耐えることしかできなかった
1話-2 真実
しばらくすると痛みは自然に和らいでいった
痛みが和らぎ、気が付けばどこかの家にいた
記憶が戻った今ならわかる、ここは自分の家だ
そこには幼い姿の自分、父、母がいて、楽しそうにはなしているのを見ている俺がいる
「そうだ…、この後…!」
この後、誰かがやってきて家族を、俺以外を殺すはずだ
とても残忍な方法で
「おい!逃げろ!はやく逃げてくれ!!」
叫びも虚しく相手に届かない
「なんでだよ!なんで逃げないんだよ!」
すると玄関のチャイムがなった
このチャイムに出てしまえば母が殺され、そのあと父を…
「ダメだ…、出ないでくれぇ…」
母の悲鳴が聞こえてきた
それに続くように父の悲鳴も
そこで記憶の再生が終わり、もとの空間に
この失った自分の記憶から目を背けそうになる
すると隣に紫が現れた
紫「辛いだろうけど…、事実から目をそらしたら駄目よ」
「そうだけど!…そうだけど…うぅ…」
そう、これは夢ではなく事実
あながいようのない真実なのだ
この真実を変えられるなら変えたい
またあの心地よい日々に戻れるなら…
1話-3 これから
記憶の再生が終わり、少し俺は取り乱していた
誰がやったのか、なぜ、父母が殺されなければならないのか
考えても考えても当然答えは出なかった
そんなことをしばらく繰り返すうちに、今こんなことをしていても無駄だということにようやく気づいた
紫「落ち着いたかしら」
取り乱しているあいだ、言葉を発しなかった紫が心配そうな顔をしてこちらを窺ってきた
「気分は最悪だけど落ち着いたよ」
紫「そう…」
そう返すと少なからず安心したようだ
「そういや紫さんはなんで俺にこんなに優しいんだ?」
紫「…秘密よ」
一瞬寂しげな表情を浮かべたが、すぐにいつもの妖しい笑みになった
紫「それより、さっきは手荒にしてゴメンナサイね」
「いや、いいさ」
実際怪我を負わされた訳じゃないから特に気にはしていない
紫「そう…、それと」
いきなり真面目な顔になる
つられてこちらも少し緊張してしまう
紫「アナタの家族を殺した犯人、幻想郷にいるかもしれないわ」
その言葉を聞いて自分の胸が鼓動するのと同時に顔が熱くなるのを感じたが、すぐに冷静になるよう深呼吸をする
熱くなれば周りが見えなくなってしまうからだ
「…どういうことだ…?」
紫「少し前に結界を破って何者かが進入してきたの…結界を破るなんて常人じゃできないわ」
家族を殺した犯人も自分と同じく色々とイレギュラーな存在らしい
紫「私は目的を達成したし、あなたを元の世界に返してあげることも、幻想郷に連れて行くこともできるわ。どうする?」
そんなの決まっている
「幻想郷に連れてってくれ!」
幻想郷に行って、家族を殺した犯人を… 殺してやる
そう決意した瞬間自分の体の支えがなくなり真下に落ちていく
「またかよ!?」
紫「幻想郷へようこそ…」