気分はヤムチャ(挨拶

いやぁ……今日はちょっぴりきつかった。
どうやら昨日の体調不良が残ってる模様。
にもかかわらず、お仕事は来るんですね。

世界は君の自尊心を気にかけてはくれない。
君の気分に関係なく世界は君が仕事を終わらせることを期待している。
                              ――ビル・ゲイツ

ごもっともです。
それはそれとして、windowsのクソ仕様をとっととどうにかしやがって下さい
お願いプリーズ。

というわけで、絶対に大騒ぎになることが決まっている日は、お気に入りの時計で
少しでも自分を奮い立たせるひつよーがあるのです。

ふむ。昨日ドイツ軍、一昨日がソ連軍と来たら、今度はコレだろーな。

Brass Gear
というわけで、VIXA Type20。フランス空軍のフライトクロノグラフ。
戦後のフランスの軍用時計はグラスヒュッテ社 のクロノグラフのパーツと生産設備を
接収するところから始まったそうです。なので、これも、第二次世界大戦時の
最高級リストクロノグラフといろいろと共通点があるわけですね。

―― チュチマ グラスヒュッテ フリーガークロノ ――

私が、まだ手に入れられない……そして、いつかは手に入れたい時計のひとつ。
パクリというと言葉がわるいけどさ。でも、良い意味でこなれてるよね。

ちなみに、フランスの軍用時計で評価が高いポイント。
なにかっつーと、2年毎に定期調整が行われ、それがちゃんと記録されてること。

普通と思いますかね?
いやいや、カエル喰いのフランス人はその辺、妙に律儀なところがありまして。

Brass Gear
ぜーんぶ裏蓋に刻印してるのですよw

1952年の納入以後、ほぼ2年に1回の定期的にオーバーホール記録。
軍における最後のオーバーオールは1982年……・。
最低でも30年間現役だったって計算になりますね。

ここから先は妄想。

士官学校を卒業した青年パイロット。
何故軍の門を叩いたのか? それは、戦争の記憶。
10代の多感な時期に、祖国を蹂躙された辛く重い記憶。
呪わしいサイレンと共に、瞳に焼き付いた、空を駆ける鈎十字。
憎むべき、唾棄すべき敵?
だが、その美しさに魅せられた少年時代の、相反した記憶。

それを振り払うために。失われた誇りを取り戻すために。
任官と同時に、制服と共に支給された、新品の時計。

訓練、訓練、訓練!
戦友との友情、時には対立。海外派遣、冷戦時代の緊張のスクランブル。
その間、2年ごとの定期的なオーバーホールとともに、パイロットとしての
技量の円熟を迎えるパイロット。

しかし、30代の後半ともなれば、パイロットとしての体力的な限界が来る。
昇進とひきかえに空を去り、地上勤務スタッフに。
翼を失った後も、同じ空で、同じ時を過ごした時計は常にパイロットの
腕で時を刻み続け……。

そして、彼らが出会って30年後。
50代半ばを迎えたパイロットは、早めの引退を迎え、そして、常に彼と
歩んできた「友」もまた、一緒に軍を去ったとしたら……。

この時計と出会い、経歴を聞いたとたんに、そんなストーリーが浮かびました。

妄想ですよ?
でも、そんなロマンめいたストーリーが、本当にあったとしたら?

軍用時計は、そんなイメージをかき立てて止みませんね(笑


個人評価:★★★★★ (星5つ!)