オリンピックを振り返ってみよう
まだまだオリンピックは続いてますね
観戦する立場だと
17日間あらゆるスポーツを毎日見れて
毎日日本のメダルラッシュで
なんとも贅沢なイベントなんだと思います
が
ふと自分がリオに出ていたら
なんて考えると
トランポリンのことだけを考えると
なんだかあっさりオリンピックが
終わったなんて感じてしまうも
また僕の中では事実
トランポリンのオリンピックは
個人競技1種目のみ
予選の2本、決勝1本
それぞれ約20秒の演技だから
全部合わせて1分ほどのパフォーマンス
これを1日の中で一気に行います
選手村に入ってから
世界選手権よりもはるかに長い期間
練習をしてから本番を迎えるけど
やっぱり練習と本番は違うから
本番が1種目のみ
1日で終わってしまうと
なんだかあっという間に感じます
僕の場合は決勝演技終了直後
トランポリンの上で
「僕の北京オリンピックはこれで終わり」
と、強く感じたことを覚えています
なんだかちょっと寂しい感じ
棟朝選手が
あっさりオリンピックが終わった
みたいなコメントをしている記事を
目にしましたが
似たような心境なのでしょうか
ただ、僕は今回出場しなかったので
ちょっと冷静に客観的に見て
オリンピックのトランポリンを
振り返ってみようと思います
まず僕の予想では今回のオリンピックは
ドンドン選手が
演技点26,7点
難度点17,8点
高さ点18,0点
合計点62,5点
これくらいの点数で
優勝すると思ってました
次いで伊藤選手が
演技点26,7点
難度点17,2点
高さ点18,3点
合計点62,2点
※ただ彼の当初の狙いとしては
18,0点の難度をやりたかったと思いますが
それとヴラッド選手が
演技点25,8点
難度点18,4点
高さ点18,0点
合計点62,2点
予想点数は同じですが
やっぱ0,001点でも競り勝って欲しいですね
ついでにガオレイ選手が
演技点25,5点
難度点18,4点
高さ点18,2点
合計点62,1点
だいたいこれくらいの点数
この予想はあくまでも
彼らがそれぞれの実力を
十二分に発揮させた場合です
簡単にまとめると
難度点17点後半〜18点の時代に
なると予想していたわけです
しかし、結果としては
演技点26,4点
難度点17,3点
高さ点18,0点
合計点61,7点で
ヴラッド選手が優勝しています
中国選手2人とも
実力を発揮し切れなかった
と、いうのはありますが
結果的に演技点優勢の
試合になったということです
大会関係者に話を聞くと
普段オリンピックの雰囲気に
飲まれるのは選手だけでなく
審判にも同じことが言えて
つまりそれは点数が出過ぎてしまう
傾向に繋がるのが今までだったそうです
ところが今回は審判の質も上がり
減点するところはして
いい演技には高得点を
しっかり付けていたと言います
このこともあって
派手な技をやって盛り上がったら
演技点もついてきちゃった
みたいなことが起こらず
演技点優勢な試合になったと思います
とは言え
もともとトランポリン競技の採点は
演技点優位と言えます
演技点の満点は30点
今回の最高難度点は約18点
今回の最高高さ点は約18点
演技点は他の点に比べて1,6倍ほど
配分が大きいのです
完璧に決めたら
与えられる点数が大きいということです
しかし逆を言えば
ちょっとのミスでも
減点される点数も大きいということ
やはり
何回やっても最高のタイミングで
針の穴に糸を通すような正確な技術で
美しい演技を目指すことが
必要ということなのでしょう
分かってはいるけど
つい難度点を追って難しい技を
入れてしまいたくなるものです
今回のオリンピックで再度
美しい演技を
強く意識することになりました
ただこれは、難度を上げて勝負をするな
と言っているわけではありません
僕のスタイルとして目指すものは
「難度を上げるなら
最高のクオリティを保って
常に美しい演技を披露する選手」
ということです
そんな選手になるべく
僕はこれから強くなっていきます