皆さんこんにちは。
GWも残すところあと一日ですね。
私と言えば贅沢な9連休です
しかしながら、何処に行く事もなくゴロゴロの毎日でして、お陰様で慢性化する腰痛もすっかり回復傾向にあり、着実にパワーを充電中です。
こんなに外房に行かない日々が続くことも珍しいです。
でも、こうして平常心を保てているのも混雑するGW期間中の釣果が振るわないからです。
遠くからいらっしゃる方々、メジャーな外房と言えど、そんなに甘くはないですからね。
さて、この辺で本題に入ろうと思いますが.....
いつかはアジングロッドにもボロンブランクスが出ると確信していましたが、今、私が最も気になるTictから10周年記念でボロンモデルが発売されると知って、いささか心がざわついてます。
その名は
UTR-60TFLB-ONE-T2
ワンピースモデルである。
冬には2ピースモデルが発売されるそうですが、先ずはファーストプレゼンです。
先ずはこのロッドを語る前にボロンというものについて簡単な雑学を入れる必要がある........
硬度は特筆、ダイヤモンドに次いで硬く、反響性を求める用途、スピーカー部材や微細な当たりを捉えるルアーロッド、強度、反発性を求めるゴルフシャフト、最近ではスーパーカーの軽量化と強度確保という相反する課題に対し、最強の部材と言える。
これは顕微鏡拡大写真
さて、ボロンと言う素材をロッドに用い、どう曲げるかのアクションはビルダー次第でどうにでもなる世界、素材としてはカーボンと何ら変りはない。
更に使用する弾性グレード(低・中・高弾性)、繊維の編み込み方、補強シートの巻き込み方、更にはどれだけの長さをどれだけの線径まで削って細くするかはビルダーの考える数だけ存在し、一定規格のものを大量生産するには其れなりの技術が必要で性能、クオリティに差が出る。
カーボンかボロンかの選択は互いの素材からアングラーの嗜好として別れるところ。
カーボンの軽さ、トルク、粘り、反発力に対する性能を求めるのか
はたまたボロンの超感度、反響性、強度性能を求めるかの違い。
硬さはダイヤモンドに次ぐ事で反響性は特質。但し、基本は金属繊維なので、 単体での適用は逆にブランクスを重くする事になり、従来はカーボンとのコンポジットが主流。
昔、私がウェーディングによるシーバス釣りを専門にしてた頃、UFMウエダのロッドを愛用していた事があるが、ボロンと言う素材をルアー界のバスやトラウト、シーバス、ジギング界に引き込み、メジャーな素材にしらしめたのは、何を隠そうこのワークスだったに違いない。
兎に角、やたらめったらに高いロッドだったが、聞き慣れないボロンという未知な素材、魅力的な響きにボロンコンポジットが欲しかったあの頃を想い出す。
皮肉にもフラッグシップと成るべくこの素材は逆にUFMウエダがこの業界を去る敗因になってしまった。
カーボンやボロンの原材料がメジャーとなった事で価格高騰に伴い、入手が非常に困難になり、需要に供給が追い付かない事で数が出せない事と価格面での利潤が薄くなり、採算が合わずに業界から撤退した事は未だ記憶に新しい。
今、TictのHPを見てあの頃の私の欲望が再燃しようとしている。
その気になるキャッチコピーは
ボロンファイバーを惜しげもなくTOPからBOTまでフルレングス使用している事。
半金属特有な反響性、高い反発力、レスポンスの良いベンディングカーブは巷のロッドと一線を画す事。
ガイドはポリッシュ仕上げのダークチタンフレームのトルザイトリングである事。
トルザイトはセラミックスである。
先ず欠点、それは「放熱性」。
性能順から行くと......
Sic ⇨ TZ ⇨ Oring
トルザイトリングを倦厭する者もいるが、それは適材適所、対象魚によって変わってくる。
ドラグを効かせた青物とのやりとりでラインを介して強烈な負荷がガイドに掛かるそれとは違って、アジングではほぼ無縁な世界であり、逆にキシキシしたエステルラインと軽量なJig単を使うアジングではSiCより表面の摩擦抵抗が低い事から、キャスト時の糸抜けの良さや飛距離は今更ながら記述するまでもないと思う。
更にグリップはウインクル・グリップと言い、表面は滑りずらい凹凸仕上げで身に纏い、熟練の職人による焼き付け塗装を施している点。
う~ん。
次期、購入予定だったFER-58がすっかり霞んでしまった。
18ステラも欲しい。
リールをワンランク下げるべきか....
あなたはどうする?
今日はこれでおしまい。