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「血も涙もない」駐車監視員

陥没道路で動けなくなったトラックに違反切符!


英国では各自治体が専門の監視員を配備し、路上駐車違反取り締まりを行っているが、こうした駐車監視員は情け容赦なく違反切符を発行することから、ドライバーたちに嫌われているのはよく知られたところ。このほど、陥没した道路にタイヤがはさまって身動きできなくなってしまったトラックにまで、駐車違反の切符を発行するという非情な行為があったことが発覚、監視員への怒りが爆発している様子が伝えられた。

この出来事は21日、北ロンドンのベルサイズ・パークの路上で発生。道路の表面は、前日に起こった水道管の破裂で噴き出した水の勢いで、深刻なダメージを被っていたとされるが、この日に調査にやって来た水道会社のエンジニアは、道路の舗装部分が割れたり、陥没したりしているにもかかわらず、その周囲に三角コーン(立ち入り禁止の印)をおいて周囲に注意を促すこともなかったという。

そしてその翌日、トラックがここを通りかかった際、前輪が道路に陥没。タイヤの半分ほどがアスファルトに埋もれてしまい、身動きがとれなくなってしまったとされる。

ところがそこへやってきた駐車監視員は、トラックのドライバーが必死でこの苦境から脱しようともがくのを尻目に、違反切符を取り出し、詳細を記入。ドライバーは監視員に事情を説明しようと試みたものの、まったく相手にされず、そのまま切符が発行されたという。

この様子を目撃した人によると、周囲は水浸しで、何が起こったかは明白であるにもかかわらず、この監視員はまったくお構いなしといった状態だったとドライバーに同情。トラックはその後、牽引車にひかれて苦境を脱出し、破裂した水道管もその日のうちに修理されたという。

このトラックを所有する会社「Meyers of Stratford」では、管轄団体のカムデン区は駐車違反に対する異議申し立ての案内をしただけとし、時間と労力の無駄にしかならない不条理な措置に強い不満を訴えている。


http://www.japanjournals.com/dailynews/060726/news060726_1.html