「つまり夜は13人以上入ってくれないと赤字になるってことですね?」
「そうなります。昼の売上がもう少しあれば12人でも黒字ですが」
「う~~ん。微妙だなあ。この場所は他から人が集まってくるような立地じゃないですから、お客様のほとんどが地元ということですよね?」
「まあそうですね。この駅まで観光に来るという人はいないでしょうし」
シミュレーションの結果を見て考え込んでしまったクライアント。
何やらよくない予感が・・・・・
「最低でも1日39人の来客が必要でしょう?
これ以上来ていただくことは難しいのではないかと思うんです。
いくら駅前とはいえ普通電車しか止まらない私鉄駅ですから」
「そうですねえ。ただ、出るお金は多めにしましたし、入るお金は極力抑えるようにした結果がこれですから、実際には利益が出ると思いますよ」
「確かにそうでしょうけど・・・う~~ん、やはり席数が足りないなあ。
回転数や客単価はたぶんこんなものでしょう。
これ以上の売上増を見込むなら、パーティ重要を増やすしかありません。
でもそうすると夜のフリー客スペースが減ってしまうんで、結局同じことのような気がします。」
「いや、そうではないと思いますよ。夜の満席率を35%にしたでしょう?6席しか埋まらないという計算です。残りの11席で十分パーティができますよ」
「確かにそうなんですが・・・
やはり小さな街では限界があるような気がするんです。
固定客ばかりになってしまい、最終的には常連がたむろするだけの寂れた店になっていくのではないかという恐怖があるんです」
「なるほど。常に新しいお客様を確保していくことも、飲食店を繁盛させる条件の一つですから。
やはりパイ(人口)が小さいことが気になる?」
「そうなんです。小さな街では小さな売上しかありません。
今回のシミュレーションで良く判ったのが、やはり分母が大きくないと駄目だということです。
そういう意味でこの物件はベストだとは思えなくなったのです」
「わかりました。自分自身に自信がないと絶対に成功できません。○○さんがそのようにお考えならこの物件は取りやめにしましょう」
「すみません。せっかく大汗をかいて採寸までしていただいたのに(真夏でした)無駄になってしまいました」
「とんでもない。私の仕事ですから。それよりまた1から物件探しですね」
「できれば渋谷あたりにあれば良いんですけど。無理ですかね」
「気長に探しましょう。きっと良い物件に巡り合いますよ」
数字で出してみると、第一印象とは違った結果になることがしばしばあります。今回も典型的なその例です。
いったん開店してしまうと、場所を変えることなど簡単にはできなくなるため、この段階で慎重に考えることはとても大切です。
せっかく面白そうな物件があったからと言ってすぐに契約してしまうことは、今回の話を読んでいただければいかに危険かということが判るでしょう。
店舗経営は遊びや趣味ではありません。その利益で何十年も生きていかなければならないのです。
このように事前に詳細な収支シミュレーションを実施しないと必ず失敗します。
決して雰囲気だけで借りてはいけません。
肝に銘じてください。
人気ブログラ ンキングに参加しました。ぜひ投票をお願い致します。
起業・独立 ブログランキングへ
店舗に関してのご質問や疑問点などがありましたら、どんな小さなことでも結構です。下記メールフォームでお気軽にお問合せください。
できるだけ早くお答えできるようにします。
お問合せメールフォーム
私の本業は店舗設計ですが、 プレゼン時に重宝しているのがGoogleから無料で提供されているSketchUpという三次元描画ソフトです。
店舗の完成した姿を、中を歩きながら見る感覚で確認できます。
ご興味がありましたら私の作品集をご覧ください。
スケッチアップ作品集
このソフトを使ってみたい方のために初心者向けのマニュアルを作ってみました。住宅をゼロから建てようというもので、楽しみながらSU(スケッチアップ)の使い方をマスター出来ます。
どうぞ覗いてみてください。ソフト本体もここからDLできます。
スケッチアップで家を建てよう!
お店を持ちたい!! 方のために
...
