夏目漱石のこころの内容が思い出せない、、、
なんとなくは思い出せるけど大人としてこれはどうなんだと思い、改めて買って読んでみたら
記憶とは違い、先生と私のお話が2/3以上!意外と長い!
100年も前のお話なのに何故か共感できるところが沢山ありました
みんなも知ってるお話だと思うので今回付箋を貼りながら読んで記憶に残った文だけ語ります
先生は始めから私を嫌っていたのではなかったのである。先 生が私に示した時々の素気ない挨拶や冷淡に見える動作は、私を遠けようとする不快の表現ではなかったのである。傷ましい先生は、自分に近づこうとする人間に、近づく程の価値のないものだから止せという警告を与えたのである。他の懐かしみに応じない先生は、他を軽蔑する前に、まず自分を軽蔑していたものと見える。
人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、 それでいて自分の懐に入ろうとするものを、手をひろげて抱き締める事の出来ない人、 これが先生であった。
-この文、青年の先生に対する解釈、正直惚れてると思います。
このような人、たまにいるけどミステリアスに感じてもっと近づきたくなる、、。
「私は世の中で女というものをたった1人しか知らない。 妻以外の女は殆んど女として私に訴えないのです。妻の方でも、私を天下にただ1人しかない男と思ってくれて います。そういう意味から云って、私達は最も幸福に生れた人間の一対であるべき筈 です」
-色々あったけど奥さんの事は本当に愛していたんだということが伝わってきます。
それを幸運と思える事が素晴らしいですよね
接触して親しくなり過ぎた男女の間には、恋に必要な刺激が失われてしまうように考えています。香をかぎ得るのは、香を焚き出した 瞬間に限る如く、酒を味わうのは、酒を飲み始めた刹那にある如く、恋の衝動にもこういう際どい一点が、時間の上に存在しているとしか思われないのです。一度平気で 其所を通り抜けたら、馴れれば馴れる程、親しみが増すだけで、恋の神経はだんだん 麻痺して来るだけです。私はどう考え直しても、この従妹を妻にする気にはなれませんでした。
-100年も前なのに知っている感情だった
先生は友達からの恋人はあり得ない派だという事ですね
香や酒に例えるのはとてもおしゃれです
私の理窟はその人の前に全く用を為さない程動きませんでした。私はその人に殆んど信仰に近い愛を有っていたのです。私が宗教だけに用いるこの言葉を用するのを見て、貴方は変に思うかも知れませんが、本当の愛は宗教心とそう違ったものでないという事を固く信じているのです。私は御嬢さんの顔を見るたびに、自分が美くしくなるような心持がしま した。御嬢さんの事を考えると、気高い気分がすぐ自分に乗り移って来るように思い ました。 もし愛という不可思議なものに両端があって、その高い端には神聖な感じが せいよ! 働いて、低い端には性慾が動いているとすれば、私の愛はたしかにその高い極点を捕まえたものです。私はもとより人間として肉を離れる事の出来ない身体でした。
-お嬢さんへのときめきがよく伝わってきます
自分が美しくなるような心持ち
こんなふうに思われたら嬉しいだろうね
Kの方が女に好かれるように 見えました。性格も私のようにこせこせしていないところが、異性には気に入るだろ うと思われました。 何処か間が抜けていて、それで何処かに確かりした男らしいとこ ろのある点も、私よりは優勢に見えました。 学力になれば専門こそ違いますが、私は 無論Kの敵でないと自覚していました。 凡て向うの好いところだけがこう一度に 3 眼先へ散らつき出すと、一寸安心した私はすぐ元の不安に立ち返るのです。
勘定して見ると奥さんがKに話をしてからもう二日余りになります。その間Kは私 今も以前と異なった様子を見せなかったので、私は全くそれに気が付かず 彼の超然とした態度はたとい外観だけにもせよ、敬服に値すべきだと た。彼と私を頭の中で並べてみると、彼の方が遥かに立派に見えました。 『おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ』という感じが私の胸に渦巻いて起 りました。私はその時さぞKが軽蔑している事だろうと思って、一人で顔を赧らめま した。然し今更Kの前に出て、職を掻かせられるのは、私の自尊心にとって大いな苦痛でした。
-なんか友達をそのように評価して自分って、、、ってなる気持ち分かる
比べるものじゃないのに、状況的には先生もそんなに不利じゃないのに恋愛が絡んで余計ややこしい事に、、、
もっと早く死ぬべきだのに何故今まで生きていたのだろうという意味の文句でした。
-Kが自殺しただけでも悲しいのにこのように思いながら亡くなったのがもっともっと悲しい
絶望
世の中で 自分が最も信愛しているたった一人の人間すら、自分を理解していないのかと思うと、 悲しかったのです。理解させる手段があるのに、理解させる勇気が出せないのだと思うと悲しかったのです。私は寂寞でした。何処からも切り離されて世の中にたった一人住んでいるような気のした事も能くありました。
-分かる近いからこそ言えないこともあるし
ずっと抱え込むのもつらいよな
そしてこころの1番の名言といえば
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」
これ私もすごく共感したんです
自分は人生の向上心があって恋愛もあまりした事がなく恋愛をしてる人たちを馬鹿にまではしないけどなんとなく自分とは違う人間と思ってるし自分はそうはならないぞという気持ちがあるので
どちらかというとK寄りの考えなんですね
そして後日先生からこの言葉を言われて自分がそう思ってた側の人間になってしまったと
私はお嬢様にフラれたからだけではなく貫いてた自分でなくなってしまったのが自殺の原因だったのではないかと思います
それにしても先生とKは親友なのに、、、恋愛が絡むとこうもややこしくなってしまうのですね
先生もKが傷つくと分かっていながらお嬢様を取られたくないという一心で言ってしまった、やってしまった
Kも先生を見下してる面もあったし
先生もKに劣等感があったり
この物語は恋愛劇よりも友情劇の方がすごく考えさせられますね
でも今の時代の私でもあります
友人なのにズルいこと考えちゃうときとか
そう!先生ってズルい!
ズルいよ!もう!と思いながら読んでました
100年経っても人間の複雑な感情って変わらないんですね
また数年経って読み返してみます、、、
違う感想がでてきそうで