先日のエントリー
同じ宿に宿泊していたイギリス人の失踪、殺害事件に関し
現地での報道、証言により明らかになった詳細があり
また僕自身の、事件へのアプローチ、解釈に誤りがありました
追記し訂正させて下さい

かなりハードな内容なので事実を消化し
書くまでに時間がかかってしまいました
申し訳ありません
そして、日本とは、なかなか温度差がある事件で
本記事を読む事で気分が悪くなる方もいるかと思います
現地での出来事、事実や英文記事の翻訳をなるべく正確に書きますが
(聞きなれない表現もありますが)
苦手な方は閲覧を控え、他のエントリーにて、改め反応頂ければと思います


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新聞各社はこのイギリス人殺害事件を一面、トップニュースとして伝えた
(残念ながら取っておいた新聞は他の荷物と共に盗難に遭い、新聞社名、被害者の公開された生前の写真等はアップ出来ません。メモより記事を起こします ご理解下さい)

事件から三日が経ち、イギリス外務省経由で遺族へ確認、氏名等の公開の了承、新聞社に被害者の生前の写真が寄与された

記事は事件を目撃したビジネスマン(匿名希望)の証言
被害者の2人の叔父へのインタビュー
ラグビーチームのCEOの声明
ダーバン警察の声明によって構成された




ビジネスマンはスタジアム内で
被害者 ブレッド ウイリアムさん29歳と加害者となるグループが口論をしている様子から事件を目撃している
ビジネスマンは内容こそ分からなかったが彼等は言い争いをし、それを周りであおる人間も確認したと言う
加害者集団がブレッドさんに詰めより、さらに言いがかりをつける
『今なんて言ったんだ?もう一度言ってみろ?』
「何でもない」とブレッドさんは言い返し、ドーナッツ売り場の方向に一旦逃げた
加害者集団がさらに追いかけると、ブレッドさんが危険を感じたのか、
彼が先に男達に殴り掛り、暴行は始まった
加害者集団の男達4人は、頭に血がのぼり、相当の興奮状態に見えた
男達の中にはハルク(怪人)の様にとても大柄で筋肉稜々=
ステロイドを打っている様な恐ろしい男も確認出来た
男達はブレッドさんを無理矢理、地面に押さえつけ、意識が無くなるまで彼の首を絞め続けた
一旦意識を回復したブレッドさんに対し、今度は4人全員で襲いかかり、蹴る殴るの暴行をひたすら加えた続けた
5人のセキュリテー達は何も出来なかった
加害者の男達には一切の慈悲がなく、鬼そのもの、と化していた
私は自分の人生で未だかつて、この様な最悪の暴力を見た経験がない
男達はまるで肉をむさぼり喰い急ぐ野犬という意外に表現が見当たらない
さらに一人の男がコンクリートブロックでブレッドさんを痛めつけようとした所、さすがに周りの男達(観客達)が反応し、それを阻止した
ブレッドさんから完全に反応が全く無くなった頃、男達はようやく無慈悲な暴力を止め
その場を去って行った
ビジネスマンが立ち去ろうとした時に、救命士が到着、彼の蘇生を試みていた

ブレッドさんは頭に重大な損傷を負い、救命士に介抱されている中、死亡が確認された

彼が亡くなったと聞いた時、私は本当に反吐が出る様な、強烈な嫌悪感に襲われた
ビジネスマンは当社(新聞社)のインタビュー後、警察への証言に向かった



ブレッドさんの家族の何人かは現在南アフリカとイギリスに住んでいる
事件に対し一体何が起きたのか途方に暮れ真実を真相を求めている

以下、ブレッドさんの叔父=スティーブ(ジョハネスバーグ在住)の証言より

彼(ブレッド)は海軍に所属し勇敢に任務にあたった
アフガニスタン、イラクでの戦争を生き残ったが
その命はダーバンで殺される為だけだったのか、そう思うと残念でならない
ジョハネスバーグで生まれリバプールで育ち
2001年にイギリス海軍に入隊
2012年に退役し現在、再び海軍に戻る為に必要書類を申請している所だった
ロイヤル第40部隊に所属し戦った
海事のセキュリティー=コンテナ船の護衛し
情勢の不安定なアフリカ東海岸の警備を担った
事件の1週間前にダーバンに着きゲストハウスに滞在しているとの事だった
事件が起きなければ、翌々日には久しぶりに会う事になっていた
事件の夜PM8:06に電話を受け、「会いに行くよ」と話した2時間後、彼は殺された


もう一人の叔父
プロゴルファーである クリス ウイリアムは語った

イギリスに住む家族は今回の出来事を最悪の状況として捉えている
本当に悲劇的な状況で荒廃し私達はボロボロだ

彼は海軍と共に世界中に行き任務にあたった
彼はエリートでありフレキシブルであり
世界中何処へでも活躍出来る、れっきとしたその舞台の海兵軍人だった

彼はジャングルの戦いによって鍛えられ
また、砂漠での戦いによって鍛えられた
彼はその後、ボートの先鋭特殊部隊に選抜されるが海軍に残る事を希望した

ブレッドはとても冒険心が旺盛で勇敢であった
イギリス海軍ロイヤル第40部隊で働く事が大好きだった人間として
私達に記憶される事だろう



ラグビーチーム シャークスのCEO ブライアン ファン ジルは
以下の様に声明を発表した

喧嘩はスタジアムの観客席の外で22時頃に起こった
私達は独自の内部調査を実施いている
私達はセキュリティー会社(Fidelity) 救命サービス(ER24) の仕事に満足している
彼等は可能な限りを尽くした
私達は私達のワールドクラス(世界基準)に値する安全
安全な元での観客にラグビー観戦を提供している事に誇りを持っている
観客の安全は私達の最重要事項である
今回の出来事は非常に稀な独立したケースである
警察が我々の独自の調査内容を必要とするならば提供する用意がある



南アフリカ ビンセント ムドゥンゲ 大佐は以下の様に語った

2つのグループにより口論が始まった
何がきっかけだったのかは定かではない
固く握りしめられた拳とブーツを履いた足により被害者は命を落とした
現時点で犯人は逮捕出来ていないが
数人の目撃者からの調書や、現場監視カメラから犯人の特定を急ぐ事を約束する


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3/26 警察は殺害された加害者をイギリス人 ブレッド ウイリアムスと断定
3/31 事件から9日後 5人の男が逮捕起訴された また5人は裁判に出頭すると予想される
4/3 4人の男が出頭 残る1人も本日午後には出頭すると思われる



4/5
その後のニュース記事から被害者ブレッドさんには
フィアンセとフィアンセとの間に生まれた4歳の娘がいる事が明らかになった
また、事件が起きた日は、フィアンセの誕生日で、ブレッドさんから電話をもらった事を証言している





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先のエントリー特に2回目の本レポートでは
憶測により記事を書いてしまった事を反省しています
当時の感情感覚に嘘、或は表現に訂正はありませんが
中立的な立場からの見解でなかった事をこの場でお詫びします
申し訳ありませんでした
今後はジャーナリストの要素として大切な書き手の視点に対し
より注意深く配慮していきたく思います

また、ドミトリー=宿に勤務する日本人スタッフ アキの見解として
南アフリカの白人系アフリカ人=アフリカーンスの中に
イギリス人に対し相当強い憎しみ感情を持つ
そういった感情を持ち合わせている人間もいる との見解を追記させて頂きます



最後まで読んで頂き有り難うございました