そうたに聞かれた。

ニュースをみたのであろう。


戦争ってなに?

どうして戦争なんかするの?

戦争になるとどうなるの?

日本もするの?


毎晩、寝る前になると

「戦争の話して!」といってくる。


私の父は長崎出身。

そのため、小さいころから戦争の話は身近だった。



噛み砕いて噛み砕いて、お話しする。

6歳に理解してもらうとなると、本当に難しい。



恐ろしくなるようで、ときどき泣きながらも真剣に聞いてくれる。

少しでも心に届くようにゆっくりと少しずつ。


話は第二次世界大戦の無条件降伏に差し掛かった時「よかったねぇぇ」とわんわん泣いた。

もう二度と戦争しないと約束した日本に安堵したのだろう。



でも、日本が平和ならそれで良し、なんてことはない。

それはどうやらわかっているようだ。


大人のくせに大事な地球のうえで喧嘩してると、今に地球さん怒っちゃうからね!!

地球さんが困ってるときに、大人のくせになにやってるの!っていってた。

ほんとうにその通りだ。



戦争の残酷さを学んでいこう。

そしてそれを周りのお友達にも伝えていこう。

その輪が世界中に広がるように、今できることをやっていこう。


そんな話を繰り返す。


そしてそうたは考えた。

考えてハガキ一枚に

「ろしあへ、せんそう やめて ください」

と書いた。

ひらがな表をみながら、一生懸命にかいた。



さて、このハガキをどうするか悩むところだ。



結局、宛先不明で戻るのを見越して投函した。

自分でポストに投函すると、とてもとても嬉しそうだった。


郵便配達員さん、ほんとにすみません。

そしてご協力ありがとうございます。