『早乙女先生と隣人、野田。』の話。 | 武林宗介は膝がかゆい

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劇団寄鳥緑(@g_yrdrmdr)
ハダカハレンチ(@hadaka_harenchi)

ふたつの劇団に脚本書いています

連絡先:so.takebayashi@gmail.com

ハダカハレンチ脚本の武林です。

のぞきみ公演『早乙女先生と隣人、野田。』無事終演いたしました。

ご来場の皆さま、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで演劇が続けられています。

次回公演の際も劇場でお待ちしております。






公演終わって久しぶりに時間を気にせず爆睡しました。

疲れた………………。

仕事しながら脚本を書くことの厳しさを毎回感じてます。

よく井田や榊原に遅筆!って怒られてるんですけど今回は本当に申し訳なかったです。

具体的にいつ出来上がったかは言えませんが役者さんに本当に苦労かけました。

いや、もう本当にダメなんですけど!

しかも遅筆ってことあんま外の方に言っちゃだめなんですけど!

今回マジ辛かった…。ごめん…。









脚本の話。

アンケート全部読んでるんですけど、最近は脚本について「好みじゃなかった」って書かれることはあっても「未熟だ」は少なくなってて、ああ物語として最低限の型はできるようになってきたのかなと感じてます。

早乙女先生は人生で7本目の作品でした。

もう7本目かあ。

まだ7本目だなあ。

ハダカハレンチではまだ2本目ですしね。

毎回思うんだけどね。
もっと早めから準備してればもっと脚本練れたんじゃないかとか。

納期は残酷だ。

これからもがんばります。







『早乙女先生と隣人、野田。』は再演で、初演と同じなのは設定くらい。

初演台本は公開しようかな。
寄鳥緑の主宰の許可があればそのうち。

ちなみに初演だと早乙女さんの実家は神保町でした。

近い。




早乙女さんなあ。

早乙女さんは過去に書いた登場人物の中で最も武林に近いので、あんま話したくないんですけど。

ふらふらした人でしたね。

快楽主義的で共依存的。

でも人を信じることができないので依存先も見つからず、26まで過ごしてきたんでしょうね。

ツイッターでちらっと言ったけど、早乙女さんは自分のことをバイセクシャルだと思ってる。

でも誰かを本当に好き(信用とも言う)になったことないくせになー。
早乙女さんは人間なら男女区別なく無関心なだけだと思うんですけど。

野田さんのことはどう思ったんでしょう。

そんな感じで早乙女さんはちょっと難しいキャラクタでした。




男女といえば。

早乙女さんと野田さん以外の登場人物に性別が割り当てられてないことに気づいた人はいるんですかね。

漫画家志望の生徒はどっちだと思ったんだろうかと。
そんでもってそれはなぜなんだろうとか。

ちょっとした話でした。



野田さんもふらふらした人ですが、彼は真面目なので社会的な枠があればきちんと生きていける人だと思ってます。

与えられた立場や役割をきちんとこなせる人。

えらい。

早乙女さんに会ってぐらついちゃったけど。






…なんかこういうキャラクタの話をもっと役者と詰めなきゃいけないんですけどね。

再演のくせに全改訂に走って完本が遅かったからなあ。

武林は当て書き人間なので、役者が変わると全部書き換えないと気が済まなくて。
 
今回ほんとつらかった。




なんか反省ばっかで楽しい話がないな!

めっちゃ楽しかったんですけどね!






ここ数作は仕事と夢の話ばっかりだったんで、次回は違うことをテーマにしてみるつもりです。

楽しみだな。

オーディションもあるのでほんと楽しみです。


次回は8月かぁ。 

夏だなあ。

夏休みは芝居漬けかなあ。




こんな脚本ばっか書いてると仕事やめるの?って聞かれること多いんですけどそんなつもりは毛頭ないですねー。

ほんと辛いけど。
睡眠時間どんどんなくなるけど。

仕事も楽しいし、双方に良い影響があるうちは辞めないでしょうね。

そもそも演劇より小説が書きたいし。



劇団て不思議なところですよね。

今の小劇場なんて60年代と違ってユニット化してるし。

いまさら劇団をやる意味はどこにあるのか、とか良く考えてます。
ポジティブな方にね

いまの形態で何ができるのかなと。


そういう話もブログでぐだぐだ書いていこうかな。



長くなった上に話があっちこっち行きましたが、『早乙女先生と隣人、野田。』に関わったすべての皆様にお礼申し上げます。

これからもどうぞ、ハダカハレンチをよろしくお願いいたします。



武林宗介