最新アルバムのリリースです!!!
「素晴らしい音楽遊覧旅行」(英My Goal Your Advantage)
各種配信サービスにてお聴きいただけます。

ライナーノーツはこちら↓
1970年頃のポストカードを貰った。「レマン湖-シヨン城とミディ山塊」の艶のある写真。ミディ山塊は、そのごつごつとした相貌からフランス語で「お昼の歯」と呼ばれる。
摩天楼の街から電車で少し行ったところに、小さな映画館がある。そこで古いフランス映画を観た。学者の祖父とともにフランスじゅうを気球で旅する。会話はとても少ない。
そのとき、このアルバムのアイデアが思い浮かんだ。今、青年期の自分が置かれている状況。まるでダイヤモンドの輝くスキー場。幼年期に読んでもらった絵本。私が愛する音楽たち。
ナチュラルであれということと、常に着飾っているということ。
前回の「生の音響」の流れを汲みつつ、軽快なテンポと得意のマイナーセヴンスコードで展開されます。また、4曲目「想うがままに」では鉄琴とジャンベをフィーチャー、10曲目「Of Your Head」ではハードロックの作風を取り入れるなど、幅広い音楽性をお楽しみ頂けるかと思います。また、全編を通して「意味をなすような、なさないような」ナレーションでご案内いたします。
もう少し細かくご説明しましょう。
①アルバムジャケット・タイトル
親戚からいただいた70年代初頭ヨーロッパのホテルのチラシをもとにデザインしました。青、赤の強いコントラストと黒のブロック体フォント、古い庭の柵のような模様や配置のバランスがとても美しいチラシです。また、アルバム英タイトルの「My Goal Your Advantage」というのも、このチラシから取ったものです。簡単に訳すと、「私の目標は、あなたにとっての優位性をもたらすこと」みたいな感じです。ちなみに、日本語タイトルはアルベールラモリスの映画からとりました。
②収録曲
1 旅のはじまり
私は、映画や舞台の序曲を聴くのが好きです。このあとの物語の広がりを期待させてくれます。電子楽器はiPhone版Garage Bandのインストゥルメントをギターアンプのスピーカーで出力し、マイクで録音したため、若干、独特なサウンドをお楽しみいただけるかもしれません。
2 Way
TS9とVOXの歪を少しだけ効かせ、マイナーセヴンスを強調しています。裏拍でテンポの良いベースなど、序盤を彩るのにふさわしい要素を取り入れました。ギターのストロークはPaul McCartneyの2018年作「Egypt Station」収録の「Who Cares」をイメージしました。
3 I Might Fall In
アコースティックギターと甘いSGのフロントピックアップがシンプルなフレーズを繰り返します。近頃、Jacksons やWhite Average Bandなどを聴いていて、ギターのコードの「弾く弦」について考えていたのですが、彼らは非常に少ない音数で、かつトリッキーなフレーズを何度も飛ばしてきます。いかにシンプルに一つの「音」を構成するかが大事ですね。
4 想うがままに
前と同じように、クリーンのフロントピックアップ、VOXのふくよかな、奥行きのある音色を楽しめます。また、たしか四捨五入したら0歳だったころから家にあった小さなドイツ製鉄琴でリフを演奏し、どこかメロウな印象を与えます。
5 Host Of Your Party
シンコペーションの愛らしいメロディーですが歌詞は私の思いを強く反映させています。組織の上に立つ人間にあってほしいと願う態度とは何でしょうか。人間は個人の利潤を追求してしまう、ということは(自分も含め)意識していなくてもあると思いますが、少なくともその認識くらいはしておくべきです。
6 振り向かないさ
前作リリース後すぐに既にギターだけは録音して、その後思うようにアレンジができずそのままになっていたものでした。The Beatlesの1964年作「今日の誓い」のようなジャカジャーン!という感じのアコギストロークを使いたいと思い、取り入れてみました。(2)Wayのような軽快なベースがアルバム後半のはじまりを印象づけるかと思います。
7 Point Of View
TS9で歪ませたカラッとしたギターリフと低域のうなりを意識しました。90s~00sのスリーピースバンドたちがするようなものを作りたいと考えてアレンジをしました。曲調的にはそんな感じじゃないかもしれませんが。硬質なベースもそのイメージづくりに役立ちます。
8 Replying
「父親が若い頃に1万円で中古購入したフォトジェニックの白ストラトに人からもらった古そうなピックアップを載せたもの」を「家の近くの楽器屋で300円で買った調子の悪いコーラスペダル」を通してたぶんそれなりに高いVOXアンプで鳴らしたサウンドです。左チャンネルに出力の違う二本のギター、ボーカルにも少しフランジャーをかけて異様な世界観をつくろうと試みました。
9 All The Time
前作に多かった「しっとり系」をメインに、後半は、不安定なワウやトレブルのきいたSGで繊細な感情を表します。Paul McCartneyのトゥーフィンガー奏法やチェットアトキンス奏法を少し参考にしています。
10 Of Your Head
Creamっぽさを出しつつ、70年代っぽさを感じられるような音づくりを考えました。楽器数は非常に少なく、ギターの歪みはTS9のみでアンプ側のゲインはあげていません。ギターリフはある晩、突如頭に浮かんだもので、バンドを持つギタリストならメンバーとジャムしながら構想を膨らませるのだろう、と感じました。
11 Nothing But You
この曲でも「略」安ギターを使っています。間奏でブーブーいっているのはカズーで、(3)I Might Fall In でも少し使いましたが、私はこの簡易楽器が大好きです。ハーモニカより好きかもしれません。前所属バンドのメンバー(マルチプレイヤー)もカズーが得意で、彼はカズーがなくてもそんな声をいつも出していましたね。。。(中学の卒業文集にも書いた。)
12 輝き、宇宙船、藍色と
非常に短い曲ですが、ギターのハーモニクスをフィーチャーしています。物理の授業で倍音について学びましたが、やはり言葉で聞くよりもずっと美しいですよね。George Harrisonが1979年作「慈愛の輝き」収録の「Your Love Is Forever」という曲で非常に効果的に使用しています。私はこのアルバムが大好きで、オランダのオリジナル盤を持っていますが、こちらのサウンドも深みのある低音など上下の倍音がとても美しい盤です。

作詞・作曲・レコーディングエンジニアリング・演奏・プロデュース・マスタリング:Sosuke Imai
楽曲・その他権利は私個人にあります。
アルバム制作に協力してくださった方々、本当にありがとうございました。
どこか、お近くの街で演奏しているかもしれません。その時はご声援をよろしくお願いします。
お読みいただきありがとうございました。
