最近の脳科学の研究では、音は聴覚だけではなく体細胞でも捉えているとのことです。

基音がドなら、第2倍音が上のドで、第3倍音がその上のソですね。

第4倍音はその上のドで、第5はミで第6はソみたいにどんどんと倍音は続きます。

こうした倍音は聴覚で聴いて認識していなくても、体細胞が聴いているようなんです。

だから、私にはサンプリングして録音しているCDの音は味け無く感じます。

レコードが好いですね。

歌う時も、ハモリは体全体で感じて歌います。

実際に、体全体が強弱は有っても、自分の声や他の人の声で振動している様に感じます。

他の声部と溶け合ったり、自分の口や鼻腔から他の声部と交じり合った声が出ていきます。

快感です。

 

一音にも含まれる和声感を他パートで更に作る和声(長調)は、人の感性に快感をもたらしたり、短調やその他複雑な和音が独特な感覚を人にもたらします。

人の感性に振動数や物性が根付いているというのは、音という媒体が宇宙や数理と人間を結び付けているという不可思議です。

 

しかし、自然から人間が産まれたと考えれば、それも当然の帰結ですね。

和声の海にスッポリ浸かって歌う感覚ですね。