手術前の検査入院を前にして、以前の肺水腫とは別な原因、元々の心不全(僧帽弁の閉鎖不全)が直の原因で苦しくなって入院しました。
二日半ほど集中治療室で手当てを受けて、少し安静を取り戻したところで昨日から一般病棟に移りました。
行動範囲は、トイレと洗面だけが自分の歩行で許されています。
去年入院した時と同様な繰り返しです。
治療を受けながら、初歩的なリハビリを開始して、手術を受けられる体力や状態を作ったり確認をしていきます。
去年、私が退院した直後に病棟がクラスターになったという事で、職員と患者との接し方の基本が変わったように感じます。
以前は、患者さんの心の癒しや多少の無駄や我儘な話までしっかりと受け止めてくれていたのですが、必要以上の接触を抑えているように感じます。
しかし、一見無駄に思える話の中にも大事な情報や患者さんにとっては切実な願いなど、実は見逃してはいけないことがたまには有る様に思います。
それと、現在の医療の診断や処置には、検査を元にした数値解析が重視されている様に思います。
しかし、私本来の哲学的見地から云うと、全てに適用できる法則と云うのは無いのです。
特に、経験値の低い看護師さんの場合は、数値による常識的な判断が重視される傾向にあります。
例えば、酸素飽和度は私の様に98も有れば十分で、93以上ならOKの様です。
しかし、心不全で血圧が高く、心拍数も呼吸数も高い状態での98%と、他の数値が平常時のそれとでは意味が違います。
心臓が98%を保とうと、血液を循環させる圧力を上げ、同時にその周期(心拍数)も上げ、更に呼吸数を上げて送り出す血液の酸素濃度を高めようと努力しています。
これらは全て疲労を起こ負担で、心臓に疲労を蓄積しダメージの元になります。
もし、この時に、一時的に酸素を吸入させると、肺の中の酸素濃度が高くなるため、ガス交換の回数(呼吸数)を肺に入るガスの質で置き換えることになります。
その結果、呼吸自体の運動量が大幅に減少する為に、98%を維持する酸素の絶対量が減少します。
また、その減少により、高血圧を生む心筋の働きを穏やかにし、拍動数も減少し、必要な酸素の絶対量が減少するのでどんどん容態が良くなります。
この様に、酸素飽和度が98%でも、場合によっては酸素吸入をしてやることで、苦しい容態を改善することになります。
この様に数値や容態をを総合的に観て、好循環になるような処置の仕方が有る様にもいます。
news…先ほど主治医の先生がいらっしゃって、手術の日程を早めてはと云う提案があり、信頼と喜びをもって従いました。
また、現在はちょっと以前より体力が落ちているので、あの検査の中でも突出して苦しい食道からのエコー検査はやらなくて済みそうなお話を伺いました。
天の助けです。
退院したら、少しでも人の為になる生き方を心掛けます。
これを書く前に、マジに泣きました。