66歳、私の左手です。
母指球の端に弧を描く生命線を強調して写しました。
天文筋はほぼ縦線ですが、生命線の斜め感、分かってもらえましたか。
天文筋に合わせて手の内を造ると下の様になります。
横引きの射用の手の内です。
生命線に合わせて手の内を造ると下の様になります。
縦引きの射用の手の内です。
基本、離れで手首や腕を振らなくても角見が利く様になれば、弓本来のステージ・縦引きの射の準備が出来ました。
矢勢は半端じゃないですよ。
離れで、反弓返り方向に、また上鉾を裏的方向に緩ませずに、且つ弓の自由な形状復元をさせる手の内、これが最上です。
力を抜いた柔らかな手の内(3指先をふくむ)を弓に巻き付け、皮膚が捩れて弓の緩みを防ぎます。
また、人差し指と親指の根本辺りは軽く開いておき、大三で両の側木を挟む。
これで、離れに於ける反弓返り方向の緩みを防ぐ。
腕から手の内を腕なりに突き出したのが中押しです。…残身まで。
力を入れて手首を下に向けていてはダメです。
…これで、離れに於ける上鉾の裏的方向への戻りを防げます。
会では左手の生命線の上半分くらいの部分が、内竹面(握り)に接しています。
その手の内で張り顔の弓を持てば、上鉾が的方向へ大きく傾いています。
少し古い巻き藁でこの縦引きの射・不言流の正射をすれば、矢が巻き藁の向こうへ抜ける事があります。
気を付けてください。