下の写真は一般的な手の内です。・・・近距離からの自撮りでちょっと変!

 

弓が無いのでちょっとリアルじゃないですけど、親指が伸びていて爪が上を向いていると思ってください。

 

また、爪揃えになっています。

もう一つ、やや上押し気味です。                                 

 

 

下の写真は不言流の手の内です。

親指が内側に曲がっています。

これは母指球を柔らかいまま内竹右側に当て、弓返り方向に締まっているので、結果親指が伸びないのです。・・・親指に握り込むような力は加えていません。

そして、親指の爪はほぼ脇正面を向いています。

そうしないと母指球を内竹に十分接触できないからです。・・・これで離れの時に、手の内が緩んで前矢になるのを防ぎます。

 

中指から小指までの3指の爪先がそろっていませんね。

卵中などと云う様な手の内にすると3指の爪は自然と揃ってきますが、これをやると弓の縦線に対して手の内の縦線が伏せたように一致せず、離れで弓が乱れます。

残身で弓が伏せ、弓手が10時方向に手首を反らしている場合は、これに該当します。

 

正しくは、手の甲側を反らす気持ちで3指の第三関節を縦に揃えます。・・・第3関節とは指の付け根の関節です。

同様に、第2関節も縦に揃えます。・・・指先から2つ目の関節。

そうすると、人差し指と親指の付け根が同じ高さになり、弓の縦線と手の内の縦線とが一致することになります。

そして、当然長さの異なる3指は爪先がズレることになります。

 

これが出来ると、離れで弓返りする時、末弭がブレずにほぼその位置で回転します。

 

そして、根本的に大事なのは中押しです。

中押しにすると手首から先が下を向かず、左腕のままに真っすぐ伸ばすので、会では人差し指の第二関節がわずかに見えます。・・・この中押しは会でも離れでも残身でも変わってはいけません。

 

一般の方の多くは、上押しの会から離れながら弓手の手首を上に向け残身では中押しの形になっています。

その手首の動きが弓の上鉾を手前に倒し、矢勢を落とし上への矢の並進運動を起こしています。・・・上鉾が戻ると、下鉾に比べて弱い上弦の筈を引く加速が早期に消えてしまいます。矢を加速する条件は下弦と上弦が同時に筈を引いている間だけです。・・・力の合成

 

弓は握るのではなく、弓力で弓手に押し付けられ、手の内を柔らかくしてこそ弓と絡んで緩みを防ぐ捻りとなります。

また、再現性が有意味なのは、その射が正射の場合です。

以上の様な手の内で離れると、他に難が無ければですが、手の内に離れの衝撃はほとんどありません。

それこそが、弓の不動点が手の内の上部にあって、まるで弓が手の内に何の影響も受けず、ただ空中で弓の形状復元を行っている証拠なのです。

 

不言流の離れの写真を見れば分かりますが、竹弓でも合成弓でも、弓幹部の裏ぞりは凄いです。

矢の加速をするのは、より硬い弓幹部の裏ぞりです。

弓に悪さを出来るだけしないことが、再現性を高め、弓を活かすのです。