先日、コメントを頂いたのでそのレスとして離れの説明をしました。
しかし、もう少し詳しく書きたいと思います。
私がコメントに書いた静かな離れと云うのは、基本的に自然の離れなので、「こうしよう」と云うのではなく、「そうなる様にしよう」と云うことなんです。
つまり、「そうなる状況を作って、最後の所は自然に任す」・・・これが自然の離れなんです。
それで、一定の時間、伸び合う訳です。
この間に、手先などの細い筋肉に力が入っていれば、それは疲労して力が抜けて来ますし、代わりに骨格で支えたり、太い筋肉群にとって代わられます。
こうなると、かけ帽子の弦枕に十数キロの力が加わっている訳で、帽子の頭辺りに中指などが乗っかっているだけですから、伸び合っている内に離れます。
それで、離れの時は馬手自身は動かず、特に人差し指は動かず、堅帽子だけが終(つい)に弦に引かれて開かれるだけです。
ただし、連盟推奨の様にギリコで粘着し、指先の力も抜けないのなら、10分くらいも伸び合っている内に弛んで崩れて、暴発的に離れるかも知れません。
離れは向うからやって来るものです。
それを待てないで、離している人はみんな早気です。
少なくても、弓道の道の字まで行っていませんね。
ワンポイント・アドバイス・・・自然系の離れでは、弓手の押しが離れのタイミングに間に合わないので、予め強めの伸び合い設定(左肘の締めを強化)にしておかないと前矢になります。
また、弓手・手の内の捻り要素も少し高めに設定です。
この結果、離れへのテンションも上がるので、更に離れが出易くなります。
自然系の離れは、離そうともしないのに離れるので、内実は暴発と同じなんです。
ただ、弦でどこを打つでもなく、矢は直進して的を射抜き、弓の納まりも好いのです。
ただし、暴発の経験者は体が暴発と感じ取り、恐ろしさが体をざわつかせます。
その感覚を、朝に吹く冷たい風が一気に体に染み込む様、つまり『朝嵐』と名付けたのでしょう。
私の場合は、慣れ過ぎて朝嵐の感覚がありません。
