連盟の審査統一基準が発表されている。
このこと自体は審査の透明性を増し、努力や到達の目標が明確になったので、良いことだと思います。

中身を見てみると、3・4段で弓返りが求められ、5段で弦音の冴えが求められています。
この段位の辺りではそれらが必要で、もっと上へ行けば不要だ、と云う認識での記載なら不言流としても納得するのですが、どうもそうではないようです。

必要最低の捻りを実現して、もっとも正射らしい正射になると、弓返りはしないものです。
また、離れで上鉾が大きく戻らず、矢が会での矢筋に低く飛んで行く正射の場合、弦が関板を叩く弦音はしません。

すくなくとも、連盟の上層部で審査統一基準に発言権を持つ範士の中には、正射の概念と実技を行える者が居ないと云う事でしょうね。

審査で称号や段位を与える方と、受ける方とでは、どちらが弓道に深い造詣を持っているでしょう。
当然、与える方ですよね。

不言流の前では、連盟の称号も段級も消滅です。


段位や称号の組織求心力・・・学校の部活の先生や海外の指導者、日本の各地域の指導者やその予備軍など、連盟と云う組織を維持・拡大して行く為に、段位や称号が利用されている。
基本的に、弓連は横の組織だから、段位や称号を利用して縦の組織化を図っている。

連盟の最上層部では、政治的配慮によって9段が生まれ、同時に暗闇でも正射などの神格化が行われている。
9段は射の真体だが、その実技と精神性ときたら、安っぽい大道芸にしか見えない。