そんなわけで、何が言いたいのかというと、東京會舘の「Au Revoir TOKYO KAIKAN ~また逢う日まで~」に行きたかったなあと…(笑)。
そんなわけで、何が言いたいのかというと、東京會舘の「Au Revoir TOKYO KAIKAN ~また逢う日まで~」に行きたかったなあと…(笑)。
8月31日までは人の何倍もの速度で進んで、その後は、いったんバッテリーが完全にゼロになって、文字どおりの充電期。
クリスマスをお祝いするのは好きだけど、今年のクリスマスはいちだんと楽しかった。壮さんと出会ってから、さらにさらに好きになりました。
2012年12月25日は、壮一帆さんが雪組のトップスターとなった日です。その日を世界中の人たちとお祝いできるよろこび。
今年も街でたくさんのツリーを眺めながら、トップスターって、クリスマスツリーのいちばんてっぺんにあるシャイニングスターなんだと思いました。
タカラヅカには、花、月、雪、星、宙(そら)と、五組のトップスターがいるけれど、それぞれの組カラー、トップさんのカラーがある。それぞれのイメージでクリスマスツリーを作ってみたら面白いだろうなあ。いまはもう代が変わってしまったけど、壮さんのいた雪組の時代をツリーにしたら、どんなツリーになるのだろう。
きらきらのツリーのような日々。最高に輝いていた。
大劇場千秋楽後の記者会見だったでしょうか。宝塚時代を振り返って、最高に輝いていた日々だったとし、「この輝きに負けないように、これからの人生をどう輝かせていくかがこれからの自分の課題になると思う」というようなことを話してくれたと思います。
正直な人だなあ。壮さんを見ていて、もう何度も何度も思ったことだけれど。
いろんなツリーがあるように、いろんな輝き方があるものね。輝き。ブライト。シャイニング…。
光がいっぱいの街に映えるのは白いツリーだけど、森のなかでは違います。
石井桃子さんの随筆、「山のクリスマス」では、東北の雪の丘に囲まれた一軒家にすんでいた頃のクリスマスの思い出が語られています。
外は天も地も真っ白。松はそこらじゅうにあるから、じゃまな枝をひとつおろして、雪をはらって家の中に持ち込み、ささやかな飾り付けをするオルガンで「清しこの夜」を歌い、みんなで大はしゃぎしながら贈り物を交換する。そして歌。冬ごもりの前の、そんな山のクリスマス。
『Comin' Soon』というアルバムに収められた大貫妙子さんの「森のクリスマス」も、そんな静かなクリスマスを歌った曲。
もの知りモミの木 真白きマントに すっぽりつつまれて
体を揺さぶり 光の天使が 枝から飛びだした
髪に肩に舞降りて来て 不思議なリズムで踊る
優しいメロディー歌う 誰も知らない森のクリスマス
(作詞曲:大貫妙子)
いつかはこんなクリスマスを迎えてみたいものです。
ことし開かれていた大浦みずきさんの追想展で見た、小さかった頃のなっちゃんの絵日記も忘れられません。
クリスマスなので教会に行ってパーティーをしました。プレゼント交換をしたり、みんなで歌を歌ったりして楽しかったです。みたいな感じので(イメージを再現したものです(笑))、かわいいの。
なんとなくだけど、壮さんも小さい頃はこんなクリスマスを過ごしたのじゃないかなと想像して、しあわせな気持ちになりました。壮さんのクリスマスの思い出話とか、聞いてみたいな。また、いつかのクリスマスに。
アンデルセンの「モミの木」も思い出します。
白い雪の中の緑のモミの木の美しさ。街なかで見るきらびやかなツリーとはまったく違う美しさ。
そんな森のツリーを想像していて思ったのです。
雪組の組カラーが緑なのは、ここから来ているのかな。雪のなかでもっとも映える色だから? 緑の花はないけれど、さながらこの緑が雪の世界の花なのかしらと。
壮さんの対談の花束もそんな色合いだったと思い出し、街のツリーを見ながら不意に涙してしまったとかしなかったとか(笑)。
クリスマスの少し前には、「タカラヅカスペシャル」のライブ上映を見ました。オープニングには、『TAKARAZUKA 花詩集100』に特出したトップさんたちが着た組カラーの衣装で、いまのトップさんたちが登場しました。あのときとはメンバーが替わり、花組の蘭寿とむさんが着ていたピンクの衣装は明日海りおさんが、雪組の壮さんが着ていた緑の衣装は、ちぎちゃんこと早霧せいなさんが着て現れました。
あの特出のとき、相手役の愛加あゆちゃんと二人、組カラーの緑の衣装だったのが本当にうれしかった。モミの木をポップにしたみたいな衣装だったな。
壮さんは、ショーではなぜだか緑色の衣装を着たことがあまりなくて、それも本当にうれしかった。
その緑の衣装で歌ったのが、「ザ・レビュースコープ」だったのです。
この曲は、花組の『レビュー・スコープ』の主題歌で(高汐巴さんのサヨナラ公演でした)、わたしはこの大人っぽいレビューが大好きになり、その頃からタカラヅカ通いが始まったのです。
この作品は「モン・パリ誕生60周年」の記念公演で、花組の後、雪組で続演されました。そんなこともあって、この歌が壮さんに回ってきたのかもしれません。
雪組で主演したのは、100周年の記念公演で、壮さんに気さくに話しかけてくださったという平みちさんでした。話しかけられたときに、「ダイナモだー! ダイナモの人だー!」と思ったという壮さんがかわいかった(笑)。そうなの、『ダイナモ』の人。モサクさんの「ビリー・ジーン」すごかったあ。
その「ダイナモの人」と同じ、雪組のトップスターになったんだものねえ。
わたしが壮さんを好きになったのが最初の雪組時代だったこともあって、壮さんが「雪組の」トップスターになったことは、本当にうれしかった。
《レビュー・スコープ》
花の心で 月の光で 夢をつくって 百周年
雪の輝き 星の囁き 夢をえがいて うるわしの思い出
Oh レビュー レビュー
レビュー レビュー ザ・レビュー・スコープ
夢が広がり 夢模様
花が乱れて 花模様
愛を歌って 愛を踊って
愛の世界は限りなく
Oh レビュー レビューは今 限りない光の世界
Oh レビュー レビュー
レビュー レビュー ザ・レビュー・スコープ
これからあなたの 夢をもっともっと 夢見ましょう
この最後のフレーズが大好きでした。
これからあなたの 夢をもっともっと 夢見ましょう
今年の壮さんをツリーにたとえるなら、八月まではキラキラな街のツリー。九月からは、森のツリーかな。森のいのちを蓄えているような。
来年の壮さんは、どんなツリーになるのでしょうか。
また一年、すてきな飾り付けをしてください。
SO Happy Happy Xmas!
2014.12.25
お目当てはもちろん「マロン・シャンテリー」。
せんだっての壮さんのトークショーで話題になった、あの、東京會舘伝統のデザートです。
クリーム系のケーキはちょっと苦手で、ルックスだけではちょっと手を出さなかったと思います(笑)。
でも、壮さんと竹下典子さんが、あのドSを辞任するお二人が、声をそろえておすすめしてくださったのです、ファンとしては、たとえどんな味だろうと(笑)、いただかないわけにはまいりません。
夜遅かったので、テイクアウト。
テイクアウト用は花の形のプラスチックのトレーに入っているので、うまく写真に撮れず。
東京會舘さんの対との画像をしばし拝借させていただきました。
コーヒーを淹れ、家族には「おみやげだよー」と言って喜ばせ、さっそく一さじを口に…。
うわあ、ふわーんとして、すうっと口にとける。まろやか-。
中に隠れている栗のペーストも、栗らしい食感で、軽くほんのりと甘い。
クリーム&クリームという印象に反して、上品な味わい。
雪山を口に含むと、ふわあっと雪どけがはじまる…。そんな感じで、とってもおいしかった。
ホイップクリームではなく、上等な生クリームを使って、伝統のレシピで作られている味なんだなあと思いました。
これが壮さんの好きな味なんだと思うと、いっそうおいしく(笑)。
壮さんと竹下さん、きっと、マロンシャンテリー話で盛り上がったんでしょうね。ふふ。
今度はわたしも、ティールームでいただこう。
とはいえ、テイクアウト版のパッケージもとてもかわいらしくて、よく見るとシャンシャンみたいなのですね。
中には壮さんの大好きな栗が入っているし、「雪山のジャイアン」との異名をとった(って、ご自分で言われたのですが(笑))、壮さんにふさわしいデザートだなと。
わたしのお気に入りスイーツの殿堂入りとさせていただきます。やあ、ほんとにおいしかった。
でも、想像していたのよりちょっと小ぶりだし、軽い味わいなので、一人でぺろりといけちゃいます。皆さま、どうぞお試しあれ。
11月22日。いいふーふの日。
そしてこの日は、Toutch WOWOWの日でもあって、《元雪組トップスター 壮一帆 退団スペシャル番組》が放送されました。
楽しかった! 堪能しました。WOWOWの壮さん。
[午前10:00~]TOUCH!WOWOW2014 オープニング
「壮さん、サブリナーーー!?」
かわいかったあ。のっけからもう、殺られました。生カズホ(海のものみたい(笑))の殺傷力ったら、もう。
まさかの前髪パッツンのショートカットでの登場でした。
それが似合ってるの。
ファッションも、背伸びしすぎず、すっきりとしたパンツスタイルで。まるで『麗しのサブリナ』の、ガレージのサブリナみたいで。
デイヴィッドからサブリナへの華麗な転身?(笑) 本当にパリ帰りのサブリナの変わりっぷりに目を見張るデイヴィッドな心境。あるいは、なつかしの少女マンガの黄金パターンで、地味なメガネの女の子を磨いてみたら、えらい美女だったというパターン。
いや、知ってましたけど、壮さんがとってもチャームな女性だってことは。ただ、ただ、想像するのと、実物を見るのとではこんなにも違うのだという。
やっばりすごいです(笑)。リアルカズホさんは。
ニコニコしてトークもがんばっていて、お隣の剛力彩芽ちゃんとも妙にしっくりしていて、うれしくなってしまいました。
[午前11:00~]宝塚プルミエール 壮一帆 退団スペシャル
卒業したトップさんが、じぶんのやりたいことにチャレンジするコーナー。壮さんが選んだのは、スケートでした。
氷の上で格闘する姿は、壮さんそのものなんだろうなあ。
インタビューでご自身が言ってらしたけど、器用なタイプではないだけに、いつもこうやって、少しずつ少しずつ、体とハートに叩き込みながら舞台を作ってきたんだろうなあ。
リンクにいたのは、わずか3時間ほどということでしたが、3時間でドラマを作ってしまえるなんて、さすがはタカラジェンヌ。こまやかな編集もあって、とても見ごたえのある番組でした。
あゆっちの姿も、画面のとてもいいアクセントになっていて(ごめん。でもホラ、映画のワンシーンで、ストーリーとはあまり関係ないないんだけど、画面の端っこで犬がちょこっと動くといいシーンになったりするでしょ。あんな感じ(笑))、ラストシーンなんて、もう、最高でした!!
氷上での壮さんの演技にはうるっときてしまったし、リフトをされたときのあの不思議な感覚!
宮本賢二先生がうまいというのもあると思うんだけど、壮さんが、ゆっくりとふわりと持ち上げられたときの浮遊感と、壮さんがリフトされているという、サプライズと意外性がまぜこぜになった、ファンタジックなアイスショーでした。拍手!
宮本先生、ありがとうございました。すてきな演出と振付でした。
壮さんも、演技(笑)を終えた後で、最高の笑顔をしてましたね。それが、番組内での、このことばにつながったんですね。
「ひさしぶりに振付を受けて、体で表現するっていうことがやっぱり気持ちいいって思ったんですよ。
(中略)2ヵ月たったいま、やっぱり好きなんだなって思えるようになったから、よかったって思いました。
表現は好きですね。だから表現者ではありたいかなと思います」
テレビの壮さんのことばに、うんうんうなずくわたし(笑)。
氷上の姿を見て、よくわかりました。でも、そうやってひとつひとつ、きちんとことばにしてくれるからうれしいし、信じられる。
ドラマ作ってくるなあ、壮さん(笑)。ほんと。意識はしていないのだろうけど、何をしても自然に物語になっちゃう。
そんなふうに感じてしまうのは、ファンの欲目贔屓目でしょうか。ま、でも、ファンたるもの、ひいき見してナンボですよね(笑)。そんなのにひき倒されるほど、ヤワな人でもないと思うしね。
インタビューで、もうひとつ、ぐっときたのが、「泣いても何もはじまらない」ということば。
「突然、泣いても何にも解決しないと思ったんです。泣く暇があったら何かできることがあると思って、それから全然泣かなくなったんです」
これまた壮さんらしいエピソード。
このことばを聞いて、わたしは『カナリア』のアジャーニのことを思い出しました。アジャーニみたいなところもあるなあ、壮さんには。
ゆうさんの、音楽学校時代の壮さんの印象が、黄色い傘というのも面白かった(これはお蔵出しですね)。なんだ、黄色はやっぱり、ずっと壮さんのラッキーカラーだったのかもしれませんね。
それから、ユウヒさんのナレーションもすてきでした。クールで多くは語らないんだけど、ちゃんと壮さんのこと見てくれてたんだなあって。
最後の何気ないひと言にもぐっときました。壮さん、うれしいだろうなあ。
そうそう、あゆっちとおそろいの雪の結晶の手袋、かわいかったー。あれ、意外に壮さんが二人分用意してたりするんじゃないかなあ。なんとなく。
[午後0:00~]「Shining Rhythm!-新たなる誕生-」壮一帆 副音声解説付き
副音声解説シリーズ、最高! 壮さんのショーはあと二本あるので、ぜひ残りもやってください。見たい。見たいよー。
これ、途中、少しは停止したりしてるのかな。ノンストップで録音してるんだったらほんとすごいよ。
出ている子たちのことはもちろん、お稽古場でのこと、衣装のこと、音楽のこと、劇場のこと、振付のこととか、次から次へと話が出てきて、本当に楽しい。舞台が好きなんだなというのが、伝わってきて、「あったまってきてる」感もあって、うれしかった。
あゆっちがまた、絶妙な相方ぶりで、タカラヅカを卒業したら、もうコンビで出ることもないのかなと思ったけれど、いやいや、この二人楽しい(笑)。また機会があったら、トークとかショーとか見てみたいな。
番組のはじめにあゆっちを紹介するときに、「相棒」と言っていたけど、最高の呼び名ではないでしょうか。
それから、何度もコマちゃんの話になって、「コマがいてくれてよかった」って言っていたけど、心からの気持ちだろうなと。この後で、コマちゃんは月組に行ってしまったから、公の場で壮さんもちゃんと感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれませんね。
あと、「こんなに音月桂に会いたいと思うことはなかった」ということばも忘れられません(笑)。
冗談めかして言ってたけど、キムちゃんの後を引き継ぐのに、振付家不在だった「光と影」の場面のように、すれ違いのままだったら、やっぱり不安だものね。壮さんはもちろんそんなこといわないだろうけど、すごく大きなものを抱えて作ったショーだったんだろうなと、改めて思いました。
ヤバイ。泣くじゃないか(笑)。
「Shining Rhythm!-新たなる誕生-」。大好きな壮さんの、大好きな雪組の、きれいな結晶が生まれたときを
描いた、大好きな大切なショーです。
(スケートの次はどこに行くんだろうと思ったら、たこ焼きだったのもなごみました。さすが、庶民派トップスター(笑)。たこ焼きを忘れて一生懸命話すあゆっちと、あゆっちに目もくれず、ひたすらたこ焼きに集中する壮さんの図がめーっちゃおもしろかった)