私は、入社して、本当に誤った就職をしたのか、検証をした。
手取りが少ないこと、業務時間が超過しプライベート等時間が無い事。
そして、入所者に対して、指導という名の圧力をかける事。
それらについて、スタッフ皆と信頼関係を作り、本音を聞きだした。
皆の答えは、まとめると、こうであった。
「女施設長が、言う通りにするのが一番」
この施設では、いつまでも試用期間で低賃金でいつでもクビになるかも知れない奴隷のような扱いは普通であり、それを統率する女施設長に逆らうことは許されないという事らしい。
・・・これは、戦うべきか?
・・・それにしても、どう戦えばいい?
自問自答の日々が続いた。
そして、入所者に圧力をかけることが出来ない私は、期待のホープから、役立たずのオカマ野郎へと評価が下がっていった。
日に日に減っていく、福祉への情熱。通帳の残高。
未来への希望。
初就職で、失敗するなど、俺の人生でありえるはずが無い。
私の日課は、仕事が終わった後、30分ほど離れた海岸の防波堤で横になり、星空を眺めることだった。
「空は、あんなに広い、それに比べて俺の悩みは、なんて小さいんだ!」